カナダ出身LAを拠点に活動する人気DJ/プロデューサー Ryan Hemsworth、ニューアルバム『Numbskull』を Topshelf Records から 10/21 リリース!先行シングル「One Step」のミュージックビデオを公開しました。Alex G、Tinashe、Mitski をはじめ、15年にわたって数え切れないほどのアーティストと仕事をしてきた Ryan Hemsworth は、ジャンルを問わず自在に姿を変えるプロデューサーとして自身の技術を磨く一方、才能を見抜く並外れた耳も培ってきた。多作ぶりと、途切れることのない著名アーティストとのコラボレーションで知られる彼だが、『Numbskull』は2018年の『Elsewhere』以来となるソロ・アルバムであり、Topshelf Records からは初のリリースとなる。
『Numbskull』では、シューゲイザー、ローファイ、メタルまで、複雑に絡み合うさまざまな影響を、世界各地を飛び回る中で培ってきたポップ感覚というフィルターを通して融合させている。先行シングル「One Step」では、そうしたヘヴィで歪んだ要素を全面的に取り入れ、飽和するほど轟くサウンドを土台に、Illuminati Hotties の Sarah Tudzin が豪快でエネルギッシュなヴォーカルを披露している。
Hemsworth とハードコア・シーンとのつながりも年々深まっており、その流れで Militarie Gun の Ian Shelton と交流するようになった。Shelton の紹介で Hemsworth は MSPAINT の Dylan Kern と出会い、「No One Else」では Kern が荒々しく騒々しいヴォーカルを担当。その歌いっぷりは Beastie Boys を思わせる一方、楽曲全体にはどこかビデオゲームのメニュー画面のBGMを思わせる精神性が漂っている。
しかし『Numbskull』で Hemsworth が自身のヘヴィな音楽的影響を掘り下げる方法は、単なるエレクトロニック・ポップにとどまらない。たとえば Tegan and Sara を迎えた「Never Learned」は、アルバムの流れを大きく変える中盤の軸となる楽曲だ。巨大なギター・サウンドとブラストビートが突然押し寄せる意外な展開で、Hemsworth 自身がロック・バンドのリーダーのような役割を担う。自分が本来の自分であることを受け入れてしまう瞬間を歌った、切迫感と中毒性を兼ね備えたエモ・アンセムとなっている。
対照的に、「A Display of Emotion」は、『Numbskull』全体の根底に流れるセンチメンタルな側面を浮かび上がらせるダウンテンポのインストゥルメンタルだ。緻密に磨かれた Hemsworth のサウンドデザインと、今回新たに強調されたギターへの関心が随所にきらめいている。その姉妹曲とも言えるアルバム最終曲「Shifting and Turning」では、それまでの楽曲を構成していた要素を解体し、アンビエントな休息の空間へと作り変えていく。そこは、そもそも Hemsworth が音楽制作に惹かれるきっかけとなったスタイルを、改めて自由に実験するための場所でもある。自身のささやかな原点に敬意を払いながら、それまで彼の作品を形作ってきた枠組みを同時に打ち壊していくような楽曲だ。













