米のハードコア/パンク・バンド Pissed Jeans、6枚目のアルバム『Half Divorced』を 3/1 リリース！
米のハードコア/パンク・バンド Pissed Jeans (ピスト・ジーンズ)、ニューアルバム『Half Divorced』を Sub Pop から 3/1 リリース！先行シングル「Moving On」のミュージックビデオを公開。Pissed Jeans は決して中途半端なバンドではない。彼らは凶暴なヴォーカル、痛烈な歌詞、バズソー・ギター、そして異常なライブで知られており、6枚目のアルバム『Half Divorced』も例外ではない。これらの曲は、若さゆえの楽観主義と大人になってからの冷酷な現実との間の緊張を串刺しにし、フロントマンのマット・コルヴェットの不敵な笑みを通して見ると、すべてが暴力的な不条理さを帯びてくる。
Pissed Jeans の悪名高い辛辣なユーモアのセンスは、ヘリコプターの親、盗まれた触媒コンバーター、62,000ドルの借金など、現代の大人の生活にある喜びのいくつかをバラバラにする中で、これまで以上に鋭さを保っている。「Seatbelt Alarm Silencer」では、コルベットがこう唸る。
死のドライブと呼ぶが、それはフェアじゃない。ドライブってのは、どこかに向かうってことなんだ。
20年近く音楽を作り続け、父親になり、結婚し、離婚した後、Pissed Jeans のようなバンドはどこへ行くのだろうか？存在が沸点まで膿んでしまったのだ。コルヴェットは、次のように語る。
『Half Divorced』には、こんな現実は嫌だ、という攻撃性がある。あなたは私にこういうことに注意を向けてほしいんでしょうけど、私はそんなことはどうでもいいと言っているんです。私はすでに別のところに目を向けている。
「Killing All the Wrong People」（「暴力が彼らの遊びの形になってしまったのなら／そうさせた連中に向けよう」）のような曲でコルベットが想起させる残虐性の中にあっても、これらの曲のエネルギーは、うっかりすると、まあ、楽しい。このアルバムを聴けば、最も倦怠した9時から5時までの若者でさえ、奔放な自由がまだ可能だという感覚を覚えるだろう。それに、”colonizer” と “moistureizer” の韻を踏む人なんて他にいるのだろうか？バンドは、メリーランド州タコマ・パークのトナル・パークでドン・ゴドウィンがレコーディングした『Half Divorced』の完成を急いでいたわけではない。
収録曲「Cling to a Poisoned Dream」のMV公開！
僕らは2年ごとに新譜を出すようなバンドじゃないんだ。Pissed Jeans は、僕らにとって本当にアート・プロジェクトのようなもので、それがとても楽しいんだ。
この自制心のなさは、思いがけず古典的なハードコア・パンクの領域に踏み込む曲の中で猛威を振るう。しばしば2分弱の長さになり、「Junktime」でコルベットが歌う “ブタンタンクの爆発” のように噴出する。 この凝縮されたエネルギーが、『Half Divorced』を脅威的で危険なサウンドにしている。コルベットは、「私たちはポップ・パンクをやったことがないことに気づいた。だから、自分たちがクールだと感じられるように挑戦してみよう」と語っている。
Pink Lincolns のカヴァー「Monsters」では、コルベットが “人はモンスターよりも醜い” と歌っている。そして最後の曲、「Moving On」では、コルベットがこう嘲笑う。”カメラに向かって頬杖をつきながら / ひとりじゃないふりをしながら / 人生は誰もが最初に先延ばしにするものだ“。Pissed Jeans は、同じように人生を「先送り」することを拒否しているように感じられる。
「離婚」という言葉は、このアルバムですべての人に見せるために掲げられている屈辱と羞恥の瞬間と一致する。コルベットは言う。”もしあなたが何かを十分に口にしたり、公に存在することを許したりすれば、それは押入れの中の邪悪な怪物のようなものを失う“。光と闇、結婚と離婚の両方に明晰さがある。最後の曲のコーラスが呼びかけるように、「私は前へ進む、私は前へ進む、私は前へ進む」。
