Foo Fighters デイヴ・グロールの長女としても知られる Violet Grohl (ヴァイオレット・グロール) が、デビューアルバム『Be Sweet To Me』を 5/29 リリース!ニューシングル「Cool Buzz」のリリックビデオを公開しました。大人への入り口に立つ最初の数年間には、多くの大きな人生の選択が伴います。そして Violet Grohl にとって、その時期はデビュー・アルバム『Be Sweet To Me』のためにプロデューサーやコラボレーターを探す時間でもありました。
「スタジオに入ってレコーディングすることが、自分が進むべき道なんだと感じました」と19歳の彼女は語ります。Grohl はプロデューサーの Justin Raisen(Kim Gordon、Yves Tumor、Angel Olsen らを手がける)とすぐに意気投合しました。Raisen は「最初の印象は、年齢以上に成熟しているということ。黄金のような声を持ち、何より自分自身に一切言い訳しない人だ」と語っています。
『Be Sweet To Me』は、2024年後半から2025年初頭にかけて、Los Angeles にある Raisen の自宅スタジオで録音されました。そこでは、1960〜70年代の名セッション集団 The Wrecking Crew の精神を受け継ぐようなミュージシャンたちが集められました。最初に共作された楽曲「THUM」は、爪噛み防止用マニキュアのレトロなパッケージから着想を得た、ざらついたロック・ナンバーです。恍惚としたノイズの中で、彼女は甘やかな声で「Self help me / Self help myself / Chew my bitter fingers」と唸ります。
『Be Sweet To Me』の楽曲群は「THUM」と同じく、その瞬間の感情から生まれたもので、印象派的な色彩を帯びています。Grohl は映画、特に David Lynch の作品に強い影響を受けています。古着の電話セックス広告Tシャツから着想を得た「595」は、ノイズの閃光と強烈なサビを持つ、妖しくセクシーなスラッシャー・ソングです。また、「Bug In A Cake」は、最近引っ越した亡き父方の祖母の家で起きた超常現象を思わせる曲で、祖母は彼女にとって “人生を導く存在” でした。「テレビを消して、また勝手につけてよ / さあ、おばあちゃん、あなたの好きな曲を聴かせて」と彼女は叫びます。
「すべての曲はスタジオで書かれました」と Grohl は語ります。「インスピレーション用のプレイリストを持ち込み、少し一緒に聴いてから書き始めるんです。」 Raisen は「彼女はあらゆる音楽スタイルに精通していて、毎回プレイリストが全然違った」と振り返ります。そこにはトリップホップ、ニューウェーブ、スカンジナビアのブラックメタル、70年代のアコースティック・フォーク、ヴォーカル・ジャズまで含まれていました。
80年代後半〜90年代初頭のオルタナティヴ・ミュージックも永続的な影響源です。彼女は「メッセージ性からビジュアルまで、あの時代の音楽には本物で生々しい力がある」と話します。影響源として挙げるのは、Pixies、Soundgarden、Cocteau Twins、The Breeders、PJ Harvey、The Muffs、Björk、Alice in Chains、L7、Juliana Hatfield。
「子どもの頃からずっと聴いていました。父が学校へ送ってくれる車の中で流していた音楽なんです」と語ります。
彼女の父は Dave Grohl(Foo Fighters)であり、父方の祖父母もフルートを演奏し、地元グループで歌っていました。Grohl は物心ついた頃から歌い、音楽を演奏し、独学でウクレレ、その後ギターを学び、学校にもツアーバスにも楽器を持ち歩いていたといいます。
12歳くらいの頃、人が音楽を作っている姿を見るのが大好きで、自分にもできるかもしれないと思ったんです。詩も書いていて、痛みをアートに変えたいという衝動がそこから始まりました。
以前の彼女の作曲は、寝室でひっそり一人で行うものだったそうです。しかし「共同制作の場で作業することで、歌詞を人に見せることに心を開けたし、自分なら選ばなかったジャンルや楽器編成にも挑戦できるようになった」と語っています。レコーディングの途中で、セッションの空気は変化しました。
最初に思い描いていた雰囲気が、その時の自分の感情にはもう本物に思えなくなったんです。もっとヘヴィで、うねるギターと狂ったリバーブが必要だった。痛みや悲しみを形あるものへ変換できたのは、とても気持ちよかった。
「Applefish」は死の重みを抱えたグランジ/スローコア・バラード。渦巻くシューゲイザー曲「Last Day I Loved You」では、“自分自身とのつながりを失っていく感覚” が描かれます。一方、「Cool Buzz」は、進歩的な政治思想を語りながら、自分たちの音楽シーンでは女性にチャンスを与えないパンク男子たちの道徳的矛盾を皮肉った曲です。彼女は「Shoot my favorite arrow / Through the mind that’s narrow」と冷ややかに挑発します。
“Be Sweet To Me” という言葉は、Grohl と友人たちの間の内輪ネタで、からかいが行き過ぎたときに掲げる “白旗” のような合図だそうです。人生のむき出しな瞬間に正面から向き合いながらも、優しさや繊細さを気品と自然さをもって抱きしめる――そんな作品とアーティストにふさわしいタイトルです。
tracklist:
1. THUM
2. 595
3. Bug In The Cake
4. Last Day I Loved You
5. Big Memory
6. Mobile Star
7. Often Others
8. Applefish
9. Cool Buzz
10. Pool of My Dreams
11. Plastic Couch













