of Montreal、通算19枚目のアルバム『aethermead』を 6/6 リリース!

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奇才ケヴィン・バーンズ率いるインディーポップ・バンド of Montreal (モントリオール)、通算19枚目となるニューアルバム『aethermead』を Polyvinyl Records‬ から 6/6 リリース!先行シングル「When」のミュージックビデオを公開しました。of Montreal の熱心なファンなら誰もが知っているように、Kevin Barnes は長年にわたり、自身の私生活のありのままの機微を日記のように記録し、それを魅力的な作品へと昇華させてきた人物である。活動開始から30年を迎えたこの長寿プロジェクトにおいても、Barnesはその姿勢を崩さず、人生の混沌とした局面を乗り越えながら進化を続けている。

Barnes の人生における大きな動揺の中から生まれた『aethermead』(通算20作目)は、『Hissing Fauna, Are You the Destroyer?』の崩壊の中にある美しさと即時性を想起させつつ、『Lousy With Sylvanbriar』や『Cherry Peel』のガレージ的なジャングル感と手作りの親密さを併せ持っている。しかし忘れてはならないのは、本当に同じことを繰り返すバンドなど存在しないということだ。

毎回すべてを一から作り直す必要はないけれど、同じことを繰り返したくもない。そのバランスを目指すのは難しいけど楽しい。

と Barnes は語る。本作にはそんな新しいアプローチと視点が色濃く反映されている。『aethermead』は一種の別れのアルバムでもあるが、それ以上に “再生” の記録でもある。2年前、当時の婚約者と共にバーモント州へ移住した Barnes は、孤立した環境とパートナーの両方からの別離という二重の断絶を経験した。

あの場所でやっていこうとしたけど、自分には合わなかった。うまく機能できなかった」と彼は振り返る。関係が正式に終わった昨年、彼はブルックリンへ移り住み、新たな環境に恋をしながら精神的な再建を進めていった。「ニューヨークには昔からロマンを感じていたけど、ずっと馴染めなかった。でも今回はタイミングが完璧だった。

新しい環境は創作意欲の爆発をもたらした。すでにこの10年で4枚のアルバムを発表している彼にとっても、それは特筆すべきことだ。2024年の『Lady on the Cusp』に続く本作では、近年のエレクトロニック志向からやや離れ、ブルックリンのスタジオ「Honey Jar」でエンジニアの Drew Vandenberg とライブメンバー(ドラマーのClayton Rychlik、キーボードの Jojo Glidwell、ベースの Ross Brand)とともに5日間で基本トラックを録音。その後、自宅スタジオでオーバーダブを完成させた。

地下にあって窓もない空間で、地下鉄の音が聞こえるんだ。とても雰囲気があって夢のような場所で、自分の精神状態にぴったりだった。自分は汚れて埃っぽくて、しばらく埋もれていたかった。

と彼は語る。Barnes によれば、本作の制作において他者との関わりは非常に重要だった。

とても落ち込んでいたし、悲しい状態だった。結婚を考えていた相手との8年の関係を終えたばかりだったからね。その関係を失ったあと、自分という個人として立ち直るのは大変だった。でも、大切な人たちと再びつながることで大きな助けになった。

彼は『aethermead』を「恥ずかしいほどに個人的で告白的」と表現するが、それは内容以上に、それをさらけ出す過程を指している。

自分にとって曲を書くことは一種のセラピーなんだ。まだ整理されていない感情――混乱、怒り、苛立ち、苦味、恨み――を記録して、そこから前に進むためのものなんだ。

アルバムタイトルの「aethermead」は、ブルックリンで彼が見つけた癒しの源に由来する。毎日犬の散歩で訪れるプロスペクト・パーク内の Nethermead エリアから着想を得つつ、瞑想の習慣も反映されている。

窓辺で太陽の光を浴びながら瞑想するんだ。体に意識を戻して、内面の葛藤を解きほぐしてくれる。

と彼は語る。また、近くに家族がいることも、この時期の彼にとって大きな支えとなっている。セカンドシングル「Already Dreaming」は破局前に書かれたが、その予兆が楽曲に滲んでいる。

当時は気づかなかったけど、予知的な要素があった。関係が崩れていくことをどこかで理解していて、それを嘆いていたんだ。

「Take the Form」では欲望と関係性の不一致が、鋭いギターとヴェルヴェッツ風のグルーヴで描かれ、「When」はニューヨーク移住後の関係と自己発見をテーマにしている。

満たされない欲求や、感情的に依存する人間にとってのセックスの意味についての曲なんだ。表面的には下品に聞こえるかもしれないけど、本質は “価値を認められたい” という欲求なんだ。

こうした感情のむき出しは、of Montreal の作品において常に重要な要素であり、『aethermead』でもそれは変わらない。

個人的なことを作品で共有するのは難しい。でももっと寛容で、恨みを減らしたいと思っている。ただ、この作品を書いた時期はとても強烈で、痛みから生まれたものなんだ。

その痛みを経て完成した本作は、独自性と新たな活力に満ちており、Barnes がインディーロック界でも屈指の挑戦的アーティストであり続けていること、そして最も広大で魅力的なカタログを築き続けていることを改めて証明している。

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