ブルックリンのドリームポップ・デュオ Widowspeak、7枚目のアルバム『Roses』を 6/5 リリース!

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NYブルックリンのドリームポップ・デュオ Widowspeak、ニューアルバム『Roses』を Captured Tracks から 6/5 リリース!先行シングル「If You Change」のミュージックビデオを公開しました。『Roses』というタイトルのアルバムなら、きっとロマンティックな身振りや感情を扱うことになるはずです。Widowspeak の7作目にして最新作となるこの10曲では、親密な空間や恋愛のさまざまな段階が、ノスタルジックでワセリンを塗ったように柔らかなレンズ越しに切り取られています。赤いガラスの中でキャンドルが灯り、恋人たちはレザー張りのブースで身を寄せ合う。レストランでは、有名人のポートレート写真がまるで天使のように見下ろしている。

ほかにも、カーネーションが黒い本に挟まれ、ダンサーたちが互いを引き寄せ合う場面が描かれます。Widowspeak は、大きな感情を扱いながらも、決して深刻ぶりすぎないバンドです。甘さや、少し滑稽ですらある恋の陶酔期は、まるで安っぽい恋愛小説に夢中になるように、すべてを飲み込んでいきます。車とその運転手は共依存を語るための比喩となり、古い恋は使い込まれたTシャツのようにやわらかく体になじんでいきます。音楽が自然主義的でありながらノワール的でもあり、濃密で豊潤でもあり得るなら、それこそが Widowspeak です。彼らは情景を描く術を知っているバンドなのです。

これらの曲は、親密な瞬間を通して、もっと深い心の痛みについて語っています。たとえば現代を生きることに付きまとう落ち着かなさ、何かが起こるのをただ待ち続ける感覚。あるいは、自分の人生の中で自分が演じている役割に違和感を覚えること。『Roses』は Widowspeak にとって最もロマンティックな作品かもしれませんが、同時に最も現実的な作品でもあります。舞台は大げさなドラマではなく、日々の細かな出来事や繰り返しの所作によって整えられています。仕事の前後や最中のささやかな観察——客に水を注ぐという儀式、休日に風邪をひくこと。宝くじに当たる夢を見ること、あるいはすでに自分は当たりを引いていたのだと気づくこと。ここで愛は、人を突き動かすものを語るための方法となっており、Widowspeak は、それこそが人生の核心なのかもしれないと示しています。

愛は一日の暗い隅や人生そのものを照らす光であり、痛みを伴うとしても、それでも前に進み続ける理由なのです。タイトル曲にあるように、「すべての棘が君を刺すわけじゃない、それでも最初の痛みは残る。だからもうバラは育てない、あのひとつがまだ痛むから……私はその“ひとつ”になりたい」。Widowspeak は、表舞台の少し下で絶えず活動を続けてきた、非常に多作で勤勉なバンドのひとつです。中心にいるのは Molly Hamilton と Robert Earl Thomas で、ふたりがソングライターとして16年にわたりそのサウンドを磨き上げ、驚くほど安定した作品群を築いてきました。

その間には、彼ら自身にも、そして誰にとっても、さまざまな出来事がありました。実り豊かなニューヨークの音楽シーンから現れた数多くのバンドのひとつとして、彼らは今はなきライブハウス——Glasslands、Cake Shop、285 Kent、Death By Audioなど——と、かつての練習場だった Monster Island Basement(現在は Trader Joe’s)との間で機材を運びながら活動を始めました。長いキャリアの浮き沈みの中では、北米を駆け回る慌ただしいツアー生活や、サンパウロやグアダラハラへの単発公演、7週間に及ぶヨーロッパ・ツアーを終える日々もありました。その一方で、その合間には何年もの静かな時間があり、ゆっくりと作品を積み重ねていくことの力を考える期間でもありました。いまや Widowspeak は夫婦であり、オフシーズンにはそれぞれ仕事もしています。Robert は大工、Molly はウェイトレスです。

おそらく時の流れが、Widowspeak にゆっくりと成長する力を与えたのでしょう。『Roses』は剪定されていないぶん、より美しく、少し野生のまま、あらゆる方向へ新しい枝を伸ばしています。冒頭曲「The Hook」のコードが鳴った瞬間から、彼らがどれだけ遠くまで来たかがわかります。道は開かれ、空は晴れていく。バンドはとても自然体で、急がずに進んでいます。アルバムは昨年1月、ギリシャのイドラ島にあるOld Carpet Factoryで録音されました。そこは村の急な坂の中腹にひっそりと建つ古い家を利用したスタジオです。観光客が去った冬のイドラはとても静かです。長年ツアーを共にしてきた Willy Muse、John Andrews、Noah Bond も演奏に参加しています。その後『Roses』は持ち帰られ、ゆっくり丁寧に手を加えられたのち、Drop of Sun Studios で Alex Farrar がミックスを、Chicago Mastering で Greg Obis がマスタリングを担当しました。

『Roses』は、長年の影響源を踏まえたうえでの Widowspeak の最高到達点と言える作品です。そこにはドリーム・ポップやパワー・ポップがあり、少しの Stones、あるいは Tom Petty の影もあり、Lynch 作品のロードハウス・バンドを思わせる乾いた響きを持つ、開放的でゆるやかなバラードもあります。ある人は REM や Yo La Tengo、Cat Power を聴き取るかもしれませんし、Molly がダイナーで働くことに触れる歌詞には Neil Young 的なものも感じられます。それでもこのバンドの魔法は、今も変わらず、Molly と Robert というふたりの主役の相互作用にあります。

彼女のゆったりとして質感豊かな歌声と、彼の生々しいギター演奏。そしてプロデューサーでもある Robert は、バンドがスタジオで曲を見つけ出していく、その儚い魔法を捉えています。そこには Molly のボイスメモの直接性や、デモにあった密度の高いギターの織物の痕跡も残っています。道具の荒々しい跡はそのままに、ノイズも消されずに残されているのです。

強く握りすぎたら、何も残らない。キャンディが手の中で溶けてしまうみたいに。

アルバムの最後を飾る「Hourglass」は、何かが、あるいはあらゆるものが儚く過ぎ去っていく性質を見つめながら、Widowspeak というバンドの本質をもっともよく表しています。結局のところ、彼らの音楽が特別なのは、それが本物だからです。何よりもまず、それを作っている本人たちにとって。壊れやすく、一時的で、それでも価値がある——まるで愛そのもののように。

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