ロンドンのエレクトロ/ポストロック・バンド Seefeel、ニューアルバム『Sol.Hz』を Warp Records から 5/1 リリース!先行シングル「Ever No Way」のミュージックビデオを公開しました。小さな音量で聴くとややアンビエント寄りの作品に感じられるが、しっかりとしたサウンドシステムで大音量で再生すると、洞窟のように深い低音のうねりや巧みに使われたエフェクトがよりはっきりと浮かび上がり、聴き手の時間感覚や音の定位の知覚を揺さぶる。
とはいえ、Seefeel の作品はいつもそうであるように、冷たい実験音楽や人工的な質感へと行き過ぎることはない。サラ・ピーコックの大きく加工されたボーカルが楽曲に重要な人間的要素を与え、エフェクト処理されたギター・ループがディレイの残響の中からかすかなメロディの断片を漂わせている。スタイル面では、2024年のミニアルバム『Squared Roots』の延長線上にあり、素材を顕微鏡で覗くように細かく分解し、何度も再構築を繰り返して最適な形へとたどり着くという制作手法が踏襲されている。
ただし、物質的な固さと空間の境界を極端なほど曖昧にする彼らの音楽を考えると、「形」という言葉は適切ではないかもしれない。『共産党宣言』の有名な一節である「固体であるものはすべて空気の中に溶けていく(all that is solid melts into air)」という言葉は、Seefeelのレコードを聴く体験を端的に表す表現として使えるだろう。アルバムタイトル『Sol.Hz』は直訳すれば「太陽+電気」を意味するが、その解釈は曖昧で議論の余地が残されている点も、このマルクスの有名な言葉と同様である。













