高速パンク・バンド Snõõper、セカンドアルバム『Worldwide』を 10/3 リリース!

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高速パンク・バンド Snõõper、セカンドアルバム『Worldwide』を 10/3 リリース!

米ナッシュビルを拠点に活動するアバンギャルドで奇抜な高速パンク・バンド Snõõper、ニューアルバム『Worldwide』をジャックホワイトの Third Man Records から 10/3 リリース!表題曲の先行シングル「Worldwide」のミュージックビデオを公開しました。Snooper は「プレッシャー(圧力)」について考えていた。Blair Tramel と Connor Cummins ― Snõõper の共同創始者である2人は、油圧プレスのYouTube 動画に夢中になっていた。物体が次々に回転し、歪み、やがて押し潰される様子に見入っていたのだ。

先行シングル「Worldwide」のMVを公開!

Snõõper の初期の活動で起きたあらゆる出来事に、2人の頭の中も同じように回り続けていた。Tramel はそれらの動画に共感していたが、それは「完全に押し潰される無力感」ではなく、苦しくも変化していく “変容” の切なさに感じるものがあったからだ。「ちょうどいい瞬間があるの」と彼女は語る。「押して、引いて、まるで美しいダンスのようにバランスが取れる一瞬があるのよ」

この数年で Snõõper は、ナッシュビルのDIYシーンの常連から、国際的なアンダーグラウンド音楽シーンでの熱狂的支持を受ける存在へと一気に飛躍した。プロジェクトは、Tramel と Cummins の当初の想像を遥かに超えて進化し、あまりに速い変化に2人は追いつくのもやっとだった。その混乱と興奮が入り混じるエネルギーを、彼らは新しい楽曲制作へと注ぎ込んだ。

新作アルバム『Worldwide』は、彼らが初期に確立した腐敗したようなパンク精神を土台にしつつも、より大胆で、キャッチーで、自信に満ちた進化の証となっている。Cummins と Tramel が音楽を作り始めたのは、2020年のロックダウン中のこと。当初はライブ演奏をするつもりすらなかったが、次第に彼らの7インチ盤を取り巻く熱心なファン層が生まれ始めた。プレッシャーのない「趣味の延長」のようなプロジェクトは、ナッシュビルのカントリー業界の影で生きるDIYロックシーンの重要な存在へと急成長した。

自宅で録音・映像制作をするだけだったはずの Snõõper は、やがて正式なバンドへと形を変えた。メンバーにはベーシストの Happy Haugen、ドラマーの Brad Barteau、ギタリストの Conner Sullivan が加わり、Tramel はそれまで一度もバンドで演奏したことがなかったにもかかわらず、ヨーロッパ製の電動工具セットを常備してステージ用の小道具やパペットを制作するまでに。

私たちが注いだエネルギーは、そのままフィードバックのように戻ってきたの。全力で突っ走っていたら、クレイジーなことが次々と起こり始めたのよ。

と Tramel は振り返る。2023年夏にデビューアルバム『Super Snõõper』をリリースした後、Snõõper はオーストラリア、北米、ヨーロッパを飛び回る不規則で狂乱的なツアーを続けた。日中の仕事の合間を縫って、空いた時間をすべて新曲作りと実験に費やした。『Super Snõõper』がすでにライブで試されファンからも支持された既存曲の再録音アルバムだったのに対し、バンドにとって『Worldwide』こそが “本当の意味でのデビュー作” と考えている。

2025年2月、Snõõper は突発的にロサンゼルスで John Congleton とレコーディングを開始。プロデューサーを起用することなど一度も考えてこなかった彼らだが、Congleton 自身が Snõõper のファンだったのだ。

まるで “シラバス” が必要な授業を受けている気分だった。プロデューサーと一緒に仕事するなんて、何をすればいいか全然わからなかった。

と Tramel は冗談まじりに語る。だがその経験は、バンドにとって大きな成長の糧となった。

今回のアルバムのコンセプトは、“実験” と “変化” だったんだ。

と Cummins は語る。

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