荘厳なフォークトロニカの調べ、奇才 Daedelus が Brainfeeder に帰還!新作「The Light Brigade」を 10/11 リリース!

2014.10.04

10615426_861983960479135_8822870037090678940_n

荘厳なフォークトロニカの調べ Daedelus、10/11 リリースのニューアルバム「The Light Brigade」から Onward のミュージックビデオが公開!奇才 Daedelus が Brainfeeder に帰還。人々の心に安らぎと慈しみを与えるアコースティック・サウンドとエレクトロニカの異種配合。

神話に因んだ Daedelus という名前で活動する Alfred Darlington は発明家である。様々な音色を彼自身という革新的なジャンルへと混ざり合わせ、音の迷宮を築き上げていくのだ。この「The Light Brigade」で、Daedelus は Flying Lotus 主宰の【Brainfeeder】へと舞い戻った。レーベルからの前作は2009年にリリースされたEP「Righteous Fists of Harmon」(義和団の乱にインスパイアされた作品) であったが、今回の「The Light Brigade」は 1853~56年のクリミア戦争をテーマにしている。音楽自体は、つい最近のあの地域の紛争よりも前に書かれ、録音されたものだが、実際に起こった政治危機によってアルバムはさらに鎮魂歌のような雰囲気を纏うこととなった。

オープニングの「Until Artillery」では哀愁を帯びた声が Alfred Tennyson による有名な詩を読み上げる。その後ろでは身を切るようなエレクトロニック音が広がって頂点に達し、アルバムを特徴づけるとなるシンプルなメロディとの対比を描き出す。リード・シングルの「Onward」は耳に残る哀歌であり、折り重なっていくメランコリーなヴォーカルは、以前もコラボレーションをした Young Dad によるものだ。ピアノの音色を背景とし、その深みのある音が悲しみに満ちたノイズのバラードを奏でていく。「Shot and Shell」は指弾きによるギターコードが展開していき、温かみのあるシンセの音に絡まっていく。ラストを飾る「Country of Conquest」は Shostakovich (ドミートリイ・ショスタコーヴィッチ:世界的な交響曲のソビエト人大家) を思わせるような、ストリングスによる悲しくも美しい楽曲だ。The Light Brigade』は、音の中で光と闇、穏やかさと激しさ、美しさと恐怖が交錯している。死に対しての深い瞑想の中、戦争の影は今もそこに残っている。

The Light Brigade [帯解説 / 国内仕様輸入盤CD] (BRFD048)
Daedelus デイデラス
Beat Records / Brainfeeder (2014-10-11)
売り上げランキング: 101,496
関連記事