USインディーロックバンド Wednesday、ニューアルバム『Bleeds』を 9/19 リリース!

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ノースカロライナ州アッシュビル出身のインディーロックバンド Wednesday、ニューアルバム『Bleeds』を Dead Oceans から 9/19 リリース!ニューシングル「Wound Up Here (By Holdin On)」のミュージックビデオを公開しました。自画像はコラージュになりうるのか?
共感は自伝になりうるのか?この世界に満ちている恐怖とユーモアを理解しようとしないなら、生きる意味なんてあるのだろうか?──こうした問いが、Wednesday の新作アルバム『Bleeds』のスタンドの下で静かに息をひそめている。

先行シングル「Elderberry Wine」のMV公開!

ボーカルのカーリー・ハーツマンは、先行シングル「Elderberry Wine」について次のように語っています。

「Elderberry Wine」は、人生の甘美なもの(愛、家族、成功)が、適切に準備され、注意深く扱われなければ毒になり得るという可能性についての曲です。

エルダーベリーは免疫系を助ける多くのトニックやシロップの成分として知られていますが、私の妹が生のまま食べてしまい、すぐに嘔吐を引き起こしたことがあります。

ですから、「Elderberry Wine」は、満たされるために適切な環境を作り出すことについてのラブソングです。特に愛においては、2つの人生が互いを毒さずに交差するためには、繊細なバランスが必要です。

物語性に富んだサザン・ロックの陶酔的な楽曲群は、これまでのノースカロライナ出身バンドによる印象的なハイライトと同様、好奇心と告白のあいだにある鮮やかな接点を深く掘り下げている。『Bleeds』は Wednesday にとって最高傑作であるだけでなく、最も「Wednesdayらしい」作品でもある。文学的引用と無骨な反骨精神、土地に根ざした詩情と背筋をぞくっとさせるノイズが縫い合わされた、パッチワークのようなトライアンフ。創設者であり、ボーカルであり、主要作詞家でもあるカーリー・ハーツマンは、これまでのアルバム制作や過酷かつ充実したツアー経験によってバンドのアイデンティティがより明確になったと語る。

The Late Show に出演した「Elderberry Wine」のパフォーマンス映像が公開!

『Bleeds』は『Rat Saw God』の精神的な続編であり、Wednesday流 “クリーク・ロック” の決定版だと思う」とハーツマンは話す。彼女の言葉からは、バンドが独自のサウンドを研ぎ澄まし、彼らをこの世代で最も興味深いロックバンドのひとつたらしめている“方程式”を磨き上げたという自信がうかがえる。

Wednesday の楽曲はこうあるべきだって、自分たちなりの答えを見つけたの。私たちはそのために人生の大部分を捧げてきたし、それが実を結んだと思うわ。

2020年代を代表するロックンロール・レコードのひとつとも言える『Rat Saw God』と同様に、『Bleeds』はノースカロライナ州アッシュビルのDrop of Sunスタジオで制作され、バンドとの長年の協働者アレックス・ファラーがプロデュースを手がけた。ハーツマンは今回もデモ音源をスタジオに持ち込み、バンドメンバーたち──ザンディ・チェルミス(ラップ・スティール、ペダル・スティール)、アラン・ミラー(ドラム)、イーサン・ベヒトルド(ベース、ピアノ)、ジェイク “M.J.” レンダーマン(ギター)──と共に、カントリー的な語り、インディーポップ的フック、そしてノイジーなスラッジを絶妙なバランスでブレンドして曲を構築していった。

これまで以上に、その比率を決定づけたのは歌詞だった。それは単なるトーンやテーマ性にとどまらず、言葉そのものの音、そしてハーツマン独特の、主観的な細部の選び方にも表れている。ハーツマンの文筆家的で柔軟な頭脳を通して、すべてのイメージや場面が描かれている。彼女が “不可欠” だと判断した細部のひとつひとつが、彼女自身のこだわりや脆さ、そして彼女が世界をいかに断片的に受け取っているかを浮かび上がらせる。──『Bleeds』が示唆しているのは、もしかしたら自分自身の物語の中にある「真実」や「痛み」、「尊厳」を見つけ出す最良の方法とは、他人の人生に潜り込むことなのかもしれない、ということなのだ。

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