clipping. NPR Music の人気企画 Tiny Desk Concert に出演したパフォーマンス映像が公開!

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西海岸ギャングスタ・ラップトリオ clipping.、NPR Music の人気企画 Tiny Desk Concert に出演したパフォーマンス映像が公開!今回のパフォーマンスについて、ラース・ゴートリッチは次のようにレポートしています。鍋のフタの音が、思っていたようには鳴らなかった。「Webby(※受賞したウェビー賞のトロフィー)はどうだろう?」と提案してみた。その金属製スプリングの揺れ具合がちょうどよく、まるでダリの絵のように“とろけるライドシンバル”のような響きだった。

これからあなたが目にするのは、Tiny Desk 史上初の試みだ。小型のMIDI連動ロボットたちが、ガラス瓶、コーヒーカップ、ラップフィルム、ピザ箱を叩いたり震わせたりして、現代の“ゴミ”から未来的な音楽を生み出していく。こんなことをやってのけられるバンドが、clipping. 以外にいるだろうか?15年以上にわたり、clipping. はヒップホップの解体と再構築、そしてその祝祭を通じて独自の地位を築いてきた。

今回のライブはその哲学をまさに“物理的”に体現している。プロデューサーのジョナサン・スナイプスとウィリアム・ハットソンは、理想の「カチッ」「カラン」「カコン」を探すために、数か月にわたってリサイクルショップを巡り歩いた。頑丈な段ボール箱はキックドラムに、アルミホイルの上を弾むチェーンはハイハットに。そして、グラスやボトル、マグカップの数々がシンセサイザーの代わりを務める。

周囲を彩るのは、ハーモニウム、ピアノ、フレットレスベース。ターンテーブリストの Kid Koala(clipping. に大きな影響を与えたとされる)が「Night of Heaven」と「Work Work」にゲスト参加している。このセットは、2014年の『CLPPNG』から2025年の最新作『Dead Channel Sky』までを網羅し、日常の雑音や残骸からでも、スリリングで美しいものを生み出せるという理念を体現している。どんな混沌の中からでも完璧なラップを紡ぎ出す Daveed Diggs は、このプロジェクトをひとことで言い表した。

こういう “無駄に複雑なこと” をやらせてくれて、本当にありがとう。

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