herbal tea、記憶の夢を映すデビュー作『Hear as the Mirror Echoes』を 8/29 リリース!

|

UKブリストルのアーティスト herbal tea、デビューアルバム『Hear as the Mirror Echoes』を 8/29 リリース!

UKブリストルのアーティスト herbal tea、デビューアルバム『Hear as the Mirror Echoes』を 8/29 リリース!先行シングル「Seventeen」のミュージックビデオを公開しました。本作『Hear as the Mirror Echoes』は、半分忘れかけた夢のように、ふわりと現れては消えていく作品です。このアルバムは、ソングライター/プロデューサーである Helena Walker によって、深夜のデモ音源からゆっくりと育まれ、やがて広がりのあるアレンジへと成長していきました。

先行シングル「Seventeen」のMV公開!

アルバムはドリームポップ、アンビエント・フォーク、ローファイ・プロダクションをベースにしており、影響源として Sparklehorse や Sharon Van Etten といったアーティストの名が挙げられています。その音楽は、身近でありながらも非現実的な質感をまとい、そっと “記憶の再解釈” をしていくような響きがあります。

「Seventeen」の幽玄なスロウコアから、「Driving Slow」の70年代フォークにインスパイアされた穏やかな揺らぎまで、それぞれの楽曲は独立した小宇宙のように存在しています。楽曲はアンビエントな質感と歪みのフラッシュで膨らみながら、やがてシネマティックなクレッシェンドへと達し、そして再び静寂の中へ――ポツンと響くピアノや、ローファイな不協和音へと舞い戻るのです。

ヘレナのボーカルは、しばしば楽曲制作と同時に録音されたもので、幽霊のように儚く、しかし奥に重みを秘めた響きが特徴です。歌声は豊かなハーモニーのレイヤーに包まれながら、どこか遠くの風景を想起させます。歌詞には「無常」や「乖離」「感情の移ろい」といったテーマが一貫して流れており、夢の断片や古い日記、思いつくままに綴られた言葉がちりばめられています。

アルバムは、長年のコラボレーターであり幼なじみの Henry C Sharpe との共同プロデュースで制作されました。ミックスとマスタリングはすべてDIYで、リビングルームや寝室などの即席スタジオで行われ、一部の最終調整はブリストルにあるライブハウス The Louisiana の地下スタジオで、信頼のおける友人 Jonny Allan / Happyness によって仕上げられました。

herbal tea の音楽はこれまで静かに広がり、ほとんどプロモーションを行わずにアーティストやリスナーの間で共有されてきました。彼女は、Gia Margaret や Ex:Re(Daughter のソロプロジェクト) など、深く敬愛するアーティストたちから直接ツアーのオープニングに招かれ、その音楽は口コミでじわじわとファン層を広げ続けています。その理由は、圧倒的な感情の重みと、極めて希少な空気感にあります。

私はずっと、自分のことを “部外者” のように感じてきました。だから、音楽を作ることは私にとっての “逃げ場” なんです。このアルバムが、誰かにとってもそんな逃げ場になってくれたら嬉しいです。

とヘレナは語ります。この作品は、聴く人の心に静かに入り込み、そっと寄り添うような時間を与えてくれる音楽です。

関連記事
イベント情報