Superchunk、ニューアルバム『Songs in the Key of Yikes』を 8/22 リリース!

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USインディーロック・バンド Superchunk、ニューアルバム『Songs in the Key of Yikes』を Merge Records から 8/22 リリース!ニューシングル「Is It Making You Feel Something」を公開しました。アルバムのトラックリスト「Bruised Lung(傷だらけの肺)」「No Hope(希望なし)」「Care Less(どうでもいい)」「Climb the Walls(壁をよじ登る)」「Everybody Dies(みんな死ぬ)」――『Songs in the Key of Yikes』を眺めると、思わずこう思ってしまう。「Superchunk、大丈夫?

2022年の『Wild Loneliness』や2018年の『What a Time to Be Alive』が世に出たときより、確実に世界は暗くなっている。でも、私たちの中で本当に大丈夫な人なんているのだろうか?

Rosali をフィーチャーした「Bruised Lung」を公開!

昔から、みんな何かしら抱えているものがあって、それは他人には分からないものなんだよ。今はそれがますます本当になっている。だけど同時に、みんな何かを一緒に経験している時代でもある。そんな中で、アートには何の意味があり、幸せはどこにあるんだろう?(ネタバレだけど、答えは分からない)

とマック・マコーハンは語る。答えを求めて、『Songs in the Key of Yikes』は闇の中で明るく、勝利を感じさせるサウンドを解き放つ。まるで『Majesty Shredding』がさらに加速したかのようだ。リード・シングル「Is It Making You Feel Something」は、バンド(マコーハン、ローラ・バランス、ジム・ウィルバー、ローラ・キング)が歓喜の可能性からアンセムを作り上げる冒頭曲。汚れた水に飛び込んで(「今や偽物はすべてを偽り/かつて君の貧しい心を歌わせたものさえも」)、そこから真珠を手にして浮かび上がる。

「No Hope」も同じように打たれ強い。マコーハンの歌詞は絶望的な情景を描き、その後タイトルでもあるリフレインへと突入。彼はこのフレーズを9回繰り返し、少し間をおいて、その意味を一変させる。「そして僕らは歌っている」とチャントを破って歌う。その歌詞は鋭く、単なる観察でありながら、同時に深い存在証明にもなっている。曲の中のつらい夜も終わらない日々も、その事実によって和らぐわけではないが、マコーハンの声には「耐え抜いて、なおも続けている」ことへの優しさが宿っている。

パラドックスのように、『Songs in the Key of Yikes』のエネルギーは、時に高揚感に達し、溢れ出す。「Stuck in a Dream」は「Everybody Dies」と「Train on Fire」の間に、蜃気楼のように現れるオアシスであり、ピットで飛び跳ねるのにぴったりな全速力の盛り上がりソングだ。「Care Less」はそんなエネルギーのダークでコミカルな鏡写し。マコーハンが皮肉を込めて、外で嵐が吹き荒れているのを無視してやり過ごそうとするガレージ風のジャムだ。でもこの戦略はうまくいかない。もちろん、うまくいくはずがない。Superchunk のアルバムなのだから。Superchunk のアルバムは、内にこもることに反論し、誰もが参加できるパーティーなのだ。

今作では、2年間のツアードラマーとしての活動を経てローラ・キングが正式メンバーとして参加。さらにロザリ・ミドルマン(「Bruised Lung」と「Everybody Dies」)、クイヴァーズのベラ・クインランとホリー・トーマス(「Cue」)、ツアーベーシストのベッツィ・ライト(「Care Less」)も参加している。エンジニアはポール・ヴォラン(The Menzingers、Hurray for the Riff Raff)とイーライ・ウェッブ、ミックスはマイク・モンゴメリー(The Breeders、Protomartyr)が担当。

このアルバムで、危機に直面したアートの意味に結論は出ない。でも、素晴らしいアートは生み出されている。『Songs in the Key of Yikes』は Superchunk らしいアルバムだ。本能的で、時代を超え、驚くほどキャッチー。抑圧的な時代へのカタルシスであり、みんなが自分自身と向き合い、整理がついた頃にはもっと心地よく響くだろう。

tracklist:
1. Is It Making You Feel Something
2. Bruised Lung
3. No Hope
4. Care Less
5. Climb the Walls
6. Cue
7. Everybody Dies
8. Stuck in a Dream
9. Train on Fire
10. Some Green

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