NYのデュオ Lowertown、ニューアルバム『Ugly Duckling Union』を 5/22 リリース!

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NYを拠点に活動するデュオ Lowertown、ニューアルバム『Ugly Duckling Union』を Summer Shade から 5/22 リリース!先行シングル「I Like You A Lot」のミュージックビデオを公開しました。Lowertown は、ついにひと息ついた。ここ数年、ニューヨーク拠点のデュオ、オリヴィア・オズビーとアヴシャ・ワインバーグは、崖っぷちに立たされていた。終わりのないツアー生活、レーベルとの決別、創作面でのフラストレーション、そして互いへの不健全な依存関係、芸術的なパートナーシップはもちろん、何よりも大切な友情そのものが不安定な状態にあった。しかもそれらは、10代後半から20代前半という、混乱と過剰な強度に彩られた時期と重なっていた。2人にとって、自分たちの「原点」を見つめ直す必要があることは明らかだった。

その原点は、ジョージア州アトランタの森の中、やがて閉鎖されていくライブハウス、即席で形成されたパンク・コミュニティの中に芽生えた。しかし彼らのルーツは、まったく別の場所、インターネット上でも強く育まれていた。Tumblr のファンページや Reddit のフォーラムなど、まだ企業化されていなかったデジタル空間の中で、彼らは育った。そこでは音楽、アニメ、映画といったファンダムが自由に育ち、観察し、参加することができた。やがてそれらのファンダムは、バーチャルからフィジカルへと飛び出し、コンサートやカフェ、コンベンションで人々が集い、熱中しているものについて語り合い、共通の関心を通じてつながっていった。だがパンデミックの最中、彼らはそれらの場が変質し、商品化され、消えていくのを目の当たりにする。人々は、同じ興味を持つ仲間だけで集い、コミュニティやファンダムを育める物理的な場所を失ってしまった。その空白から生まれたのが、『Ugly Duckling Union』だった。

Gorillaz のコンセプチュアルな創造性や、Fugazi が重視してきた共同体的なライブ体験に着想を得た Lowertown の新作アルバム『Ugly Duckling Union』は、アヒルの子デイルを主人公に、仲間たちとともに、支配と分断を目的とする暴君的メディア企業LBHに立ち向かうという、ひとつの物語世界を描いている。ファンとのオンラインでのつながり、コミュニティが自分たちのアートを共有したりバンドと交流したりできるDiscordサーバー、そしてカルト的な支持を集めてきた Instagram や YouTube を通して、Lowertown はすでにデジタルとフィジカルの隔たりを埋め始めている。

彼らのライブには、オンライン上のファンダムを通じて出会った人々が、興奮気味に集まることが多い。コンセプチュアルな物語、プレイ可能な Minecraft ワールド、ハンドブック、ぬいぐるみ、そして Doctor Nowhere(Silas Orion)によるコミックとともに展開される『Ugly Duckling Union』は、「再び一緒に夢中になれる場所」を生み出している。Lowertown の波乱に満ちた始まりは、もはやバックミラーの中にある。オープニング曲「Mice Protection」の冒頭数秒で聴こえる、オズビーの落ち着いた吐息がそれを象徴している。それは、彼らにとって最も思慮深く、自由で、キャッチーかつ風変わりな楽曲群への幕開けだ。

「Big Thumb」は、Lowertown がどれほど遠くまで来たかを如実に示す一曲だ。荒削りなフォーク・ジャズのささやきの中で、ワインバーグは感情をにじませながら言葉を濁し、オズビーの豊かなボーカルメロディとハーモニカが幽玄な効果をもって包み込む。この曲は、12弦ギターとハーモニカによる1時間以上のジャムから生まれ、印象主義的な歌詞は新聞の切り抜きから着想を得たという。カントリー調のユーモラスな「Worst Friend」もまた、即興的で遊び心ある書き方から生まれた曲で、『マルコム in the Middle』のあるエピソード――飲酒問題がないにもかかわらず、家族に更生していると思わせるためにAAに通うキャラクター――について、即興でヴァースを交換し合うという発想がきっかけだった。そして「Cover You」は、精緻なフィンガーピッキングのギターと哀愁を帯びたフルートが印象的な、牧歌的で美しく、ほぼインストゥルメンタルの楽曲で、アルバム後半のより野心的な展開を予感させる。

Lowertown はこれまで、若さ特有のメランコリーを鋭い誠実さで描いてきたことで知られている。しかし『Ugly Duckling Union』では、その苦悩が、より成熟し、距離を取った、ユーモアを伴う視点を通して表現されている。ワインバーグは、過去の歌詞を「反射的な反応」だったと語り、本作ではより熟考され、自己認識のある書き方になっているという。「Mice Protection」はオズビーの優柔不断さを茶化し、「Forgive Yourself」は恥について率直でありながら思いやりに満ちた考察を提示し、「I Like You a Lot」は Lowertown としては珍しいラブソングで、恋に落ちるときの身体的な感覚を描いている。

制作期間中、オズビーは心理学者カール・ユングを多く読み、「シャドウ(影の自己)」についての彼の思想に触れていた。そうした流れの中で、アルバム後半は彼ら自身が「ウィッチ・サイド(魔女の側面)」と呼ぶ、より俯瞰的で、実存的で、夢幻的な Lowertown が描かれている。『Ugly Duckling Union』は、作曲・録音・プロデュース・ミックスのすべてをオズビーとワインバーグ自身が手がけた。その内向的で手作業的な姿勢は、彼らが大切にしてきたものであり、今も変わらない。

Lowertown は自分たちのアートの唯一の担い手である一方で、このアルバムタイトルは、彼らが築いてきた意味あるコミュニティへの賛歌でもある。

私たちの居場所は、理解してくれる人たちと、理解されていると感じさせてくれる音楽でした。アヴシャと私は、ずっとはみ出し者同士で何かをやってきた感覚があって、この音楽は私たちみたいな人のためのもの――“はみ出し者のおもちゃ” のための音楽なんです。

とオズビーは語る。アウトサイダーであることには大きな自由がある。そして『Ugly Duckling Union』が最終的に描くのは、コミュニティを通じて自分自身を見つけ、解放すること。命がけで支え合う“はみ出し者のおもちゃ”の親友と一緒に、美しいアルバムを作ること以上に、自由で、自己と向き合い、そして滑稽なことがあるだろうか。

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