The Notwist、5年ぶりのニューアルバム『News from Planet Zombie』を来年 3/13 リリース!

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ドイツのエレクトロニック・インディーロックバンド The Notwist、5年ぶりのニューアルバム『News from Planet Zombie』を Morr Music から来年 3/13 リリース!先行シングル「X-Ray」を公開しました。本作『News from Planet Zombie』で、The Notwist は数年にわたる探求と実験ののち、再び姿を現す。そこにはメランコリーとポジティブさが豊かに共存し、スリリングで全身全霊のポップソング群に描き出されている。混沌とした世界を映しつつも、それに対して温かさと寛容さで応答し、創造的にも精神的にも統合へと向かう作品です。

ミュンヘンの拠点で録音されたこのアルバムは、ローカルな “安心” へと立ち返りながら、グローバルな “問題” を探るものとなっている。その指針は全11曲にわたりはっきり刻まれている。さらに今作は、ライブ時の拡張メンバーを含めた編成で、スタジオに集まって録音した初めての作品でもあり、1995年の『12』以来のスタジオ・バンド録音となる。

The Notwist の新作は、いつだって好奇心を刺激する挑戦だ。彼らの音楽的言語は一貫して強靭である一方、創作の文脈は予測不能で常に変化している。『News from Planet Zombie』において、マーカスとミヒャ・アッハー、そして Cico Beck からなるコア・トリオは、集団での創作が持つ多様な可能性を受け入れ、曲を持ち寄り、スタジオでのアレンジ・リハーサル・ライブ録音へとつなげていった。

その結果生まれたアルバムは、エネルギーに満ち、“今この瞬間”の感覚が全面に溢れている。アッハー兄弟、Beck、そして共演者である Theresa Loibl、Max Punktezahl、Karl Ivar Refseth、Andi Haberl の間で魔法のようなダイナミクスが泡立つように立ち上がる瞬間が随所にある。オープナー「Teeth」が静かで内省的に幕を開ける一方で、「X-Ray」に到達する頃には、全員が過充電状態で、未来のアンセムを吹き飛ばすような勢いへと達している。「Propeller」のきらめく鍵盤は、湧き上がる水の上を石が跳ねるように音の表面をすべり、「The Turning」はアルバムでも最も心温まるメロディのひとつへと結実する。

『News from Planet Zombie』は、非営利のアート&ミュージック・スペースである Import Export で1週間かけて録音された。その空気感は作品にも表れている。心地よい“粗さ”が残されており、The Notwist が“霞がかった完璧さ”を求めながらも、曲が自由に呼吸し、耳の間で変化する余白をあえて残したように感じられる。その偶然性を受け入れる姿勢は、ローカル・インターナショナル双方の友人たちのゲスト参加にも現れている。Enid Valu がボーカルで参加し、吉澤はるかが大正琴とハーモニウムで、Tianping Christoph Xiao がクラリネット、Mathias Götz がトロンボーンで加わり、ミュンヘンの国際色豊かな空気を反映している。

The Notwist はカバー曲で知られるバンドではないが、今作には2曲が収録されている。まずは Neil Young の「Red Sun」(2000年『Silver & Gold』収録)で、これは Jette Steckel 演出の舞台作品のために制作したもの。そしてジョージア州アセンズのフォークポップ集団 Lovers の「How the Story Ends」。どちらのカバーもアルバムの物語に自然に溶け込み、旧友のように寄り添いながら、The Notwist が詩的な解釈者であることを示している。優れたカバーとは、同じ旅路を歩む仲間への敬意であり、同時に贈り物でもあるが、彼らはここでその両方を見事に体現している。

そしてこのアルバムの “語り” について。『News from Planet Zombie』は、現在の地政学的な行き詰まりの苦悩を認めつつも、私たちが共に進むための道が存在することを思い出させてくれる。“ゾンビ” というモチーフを通じて、マーカス・アッハーは現代社会の不安を探る。

タイトルやいくつかの歌詞では、B級映画やホラー映画への言及をしている。それは今の狂った世界への比喩で、まるで本当にひどくて非現実的なB級映画のようだからだ。

と彼は語る。だが同時に、「完全に糸を失ってはいけない。これらのこともいずれ過ぎ去る」というメッセージもこめられている。

ミュンヘンにある、僕がよく行く川は、ずっと昔から存在していて、僕たちのずっと後にも存在し続けるだろう。常に同じでありながら常に変化している。とても落ち着くけれど、同時に “この川のように時間は一方向にしか流れず、戻ることはできない” ことを思い出させてくれる。すべての瞬間はとても貴重なんだ。

とアッハーは語る。彼にとって重要な癒しの源だ。2021年の前作『Vertigo Days』以来となるスタジオアルバム。

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