UKストーク・オン・トレント出身のニューウェーブ・トリオ Formal Sppeedwear、ニューシングル「Hit ‘n’ Run」をリリース!ファンを熱狂させたニューウェーブ・アンセム「Wait (Hatchet Gets a New Hide)」の勢いそのままに、Formal Sppeedwear が新曲「Hit ’n’ Run」でエンジンを再始動。まるでSUVの衝突のような衝撃で着地し、保険証の交換などお構いなしに突っ走る。
完売済みのデビューEP、The Great Escape や Manchester Psych Fest での行列、そして BBC 6 Music での熱狂的フォロワーを引き連れた彼らは、今回の新曲でこれまで以上にエソテリック(難解で実験的)な側面を見せる。奇妙な拍子のグルーヴ、回転するポリリズム、そして高く舞い上がるようなファジー・ギターのメロディ——その綱渡りのようなバランス感覚が光る。
セッション・エンジニアを介さず、地元ストーク=オン=トレントのDIYスタジオで自主録音された本作は、3分間の短い中に多様な影響をコラージュ。Steve Reich や Terry Riley のループ的ミニマリズムと、Yellow Magic Orchestra や DEVO のキャッチーなニューウェーブのフックを等しく取り込み、即効性と推進力を併せ持つ作品に仕上がっている。フロントマン/ベーシストの Beck Clewlow は語る。
普段なら書かないような曲を書いたんだ……でも気に入ってるよ。ベースと小さなドラムマシンだけで曲作りを始めるのが好きなんだ。リズムはボーカルの表現を一番左右するし、「Hit ’n’ Run」では拍子やビートを自由にいじくり回して、思う存分実験できたんだ。
歌詞のテーマは1970年代ニュー・ハリウッド映画から着想を得ており、ストーク=オン=トレントの郊外を現代のアメリカの田舎町と重ね合わせる。Beck はこう説明する。
70年代のアメリカの田舎町を描いたクラシック映画の小さな情景と、自分の住む小さな町との共通点を描いているんだ。違うのは、ここには連続殺人事件がないってことくらいさ。
デビューアルバムのリリースを目前に控え、ロンドンとマンチェスターでのヘッドライン公演も予定。Formal Sppeedwear のエンジンは、いよいよ次のギアへと入ろうとしている。