フランスのミュージシャン Melody Prochet のソロ・プロジェクト Melody’s Echo Chamber、4作目のアルバム『Unclouded』を Domino から 12/5 リリース!ニューシングル「In The Stars」のビジュアライザーを公開しました。本作『Unclouded』は、Melody’s Echo Chamber が新たな、そして生命を肯定する章へと踏み出す作品です。タイトルは日本のアニメーション作家・宮崎駿の言葉から引用されました。その言葉は均衡を保つことについて語られています。
憎しみに曇らされない目で見なければならない。悪の中にある善を見、善の中にある悪を見ること。そして、どちらの側にも誓ってはならない。比喩的に言えば、暗い空は晴れ、陽光が差し込んできた――少なくとも今のところは。
大人になるにつれて懐かしさを感じることが多かった。でもいまは “無常” という概念を理解できたから、以前のように個人的に受け止めすぎることはなくなったの。
El Michels Affair をフィーチャーした「Daisy」を公開!
このより明るい視点は、軽快で心地よいグルーヴと、地に足のついた歌詞の両方に反映されています。かつては逃避への衝動があった彼女ですが、今作では “自然と共に現在を生きる” という感覚が刻まれています。新曲「In The Stars」は、Melody の繊細なハーモニーと、ギターとストリングスの眩いインタープレイが完璧なバランスを描き出す楽曲です。映像は長年のコラボレーター Diane Sagnier による夢のように霞んだ映像美で彩られています。
私の音楽は、リアリズムと寓話の間の境界領域に宿ることが多い。でも、人生の経験を重ねるほど、私は現実を深く愛するようになり、逃避の必要性は少なくなったの。私の心はいまも “ブルーアワー” に属しているけれど、四方八方に散らばっていた自分のかけらをすべて集めて、日本の “金継ぎ” のように金で繋ぎ合わせた感覚なの。
参加アーティスト
『Unclouded』には多彩な才能が結集しています。Sven Wunder(Danny Brown らと仕事をするスウェーデンの才人)が共同プロデュースと作曲に参加。Josefin Runsteen(ストリングス)によるアヴァンギャルドな感性。Dina Ögon のメンバー Daniel Ögen(ギター) と Love Orsan(ベース) ― Melody は彼らを「ベルベット・グルーヴの達人」と評しています。Malcolm Catto(Madlib や DJ Shadow とコラボするドラマー、The Heliocentrics の要)。Reine Fiske(Dungen) が Johnny Marr を想起させる鮮烈なギターパートを提供。
さらに Leon Michels(Wu-Tang、The Carters、Norah Jones、Clairo らとの仕事で知られる)が参加。アルバムのラスト曲であり先行公開された「Daisy」で Melody と共作しました。最終的なミックスは、El Michels Affair のグラミー受賞エンジニア Jens Jungkurth が担当。『Unclouded』は、2022年に行われた高く評価されたカムバック・ツアーで世界を巡ったエネルギーをそのまま閉じ込めた作品です。南仏アルプスに戻った彼女は本格的に作曲を始めました。
「生きることそのものへの愛が深まった。気分の浮き沈みはまだあるけど、より早く調和した感覚に戻れるようになったの。移ろうものの美しさや、その刹那的な甘美さを楽しめるようになった。
『Unclouded』は、どんな状況にあっても “今、この瞬間” を祝福するアルバムです。