QUADECA、ニューアルバム『Vanisher, Horizon Scraper』を 7/30 リリース!

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アメリカ出身のラッパー/プロデューサー QUADECA(クアデカ)が、4作目となるスタジオ・アルバム『Vanisher, Horizon Scraper』を、自身のレーベル〈X8 Music〉より2025年7月30日にリリース。本作は、単なる音楽アルバムではなく、約70分にわたるビジュアル・アルバム(映像作品)としても完成されており、ニューヨークやロサンゼルスでは先行上映も行われました。

セカンドシングル「MONDAY」のMV公開!

本作は「現代的な終末論的フォークロア」と形容され、文明の崩壊後の世界を舞台にした孤独な船乗りの神話的な旅が描かれています。主人公は、自由と超越的な真理を求めて果てしない海へと旅立ちます。アルバムを通して、創造、崩壊、再生、そして自己消滅(Vanisher)と地平線を越える視野(Horizon Scraper)というテーマが表現されています。

サードシングル「FORGONE」のMV公開!

アルバムは「時間の流れ」によって構成され、各パートが異なるサウンドとストーリーを持っています。

夜明け(Dawn):オーケストラのような荘厳な楽曲「No Questions Asked」で始まり、創造神話を彷彿とさせる展開。
午前中:スペイン風フォーク/ジャズを融合させた「Godstained」、波音やカモメの鳴き声などフィールド音も使用。
午後:カテドラルや金色の彫像など文明的な建築を彷徨う映像と共に、文化と時間の重なりを描写。
日没〜夜:Danny Brown をフィーチャーした「The Great Bakunawa」でカオスが訪れ、バラード曲「Forgone」で内省へ。

ヒップホップを基盤としながら、アンビエント、民族音楽、ポストロック、フォーク、クラシック、ラテンジャズなどを融合。楽曲「The Great Bakunawa」ではフィリピン神話の海の龍「バクナワ」に扮した Danny Brown が登場するなど、神話的・民族的な要素も多数登場します。また、最終曲「Casper」には英国ポストロック・バンド Maruja が参加。声と音の限界を押し広げた表現が印象的です。

QUADECA は、本作について「誰かに認められようとするのではなく、自分の “愛してやまない音楽” をただ作っただけ」と語っています。その結果として、ジャンルの枠を軽々と飛び越え、アルバムという形式そのものを再定義するような作品となりました。アルバムアートは「地平線を削る」というビジュアルでこの物語を反映し、探求と存在の距離をテーマに強化しています。

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