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Goat Girl、ニューアルバム『On All Fours』インタビュー

Shame、black midi、HMLTD、Sorry などのバンドが次々と登場し、ここ数年勢いが止まらないサウス・ロンドンの音楽シーン。その中でも確実に頭角を現してきたポストパンク・バンド Goat Girl (ゴート・ガール) が、1/29 に待望の2作目『On All Fours』をリリースした。

前作に引き続き、Franz Ferdinand、Tame Impara、black midi、Fontaines D.C.、Squid などを手掛けてきた名匠 Dan Carey (ダン・キャリー) をプロデューサーに迎え、メンバーそれぞれの担当楽器を入れ替えるといった実験的な手法も取られた今作。前作よりも時間をかけ力を入れることができたというソングライティングなど、さらに成熟し進化を遂げた彼女たちを感じられる一枚となっている。

Goat Girl

ロージー(ドラム)、ロティー(ボーカル/ギター)、L.E.D.ことエリー(ギター/ボーカル)、ホリー(ベース)のメンバー全員が揃って答えてくれた今回のインタビュー(※2020年12月10日収録)では、アルバム制作エピソードはもちろん、彼女たちが考える資本主義と音楽ビジネスの関係、ライブハウス <The Windmill (ウィンドミル)> を中心に盛り上がるサウス・ロンドンの DIY コミュニティなどについても興味深い話を聞くことができた。また、前作に引き続き今作もUKの名門 <Rough Trade> からリリースしたということで、ラフ・トレードとの接点や思い出話なども語ってくれた。

取材協力:ビートインク

――新型コロナウイルスが未だに猛威を振るっていますが、最近のロンドンでの生活はどうですか?

ロティー:前回のロックダウンの時は何もしない時間が増えたから、ボランティア活動に参加したいと思った。私とロージ―は同じ地区内の共済グループのサポートを手伝っていて、助けが必要な家族に食料品キットを届けたりしているの。前のロックダウン中はそうやって過ごしていたけど、今回はメンバー全員がリリースに向けてGoat Girlとしての活動で忙しくしていたから、最初のロックダウンに比べたらあまりゆっくり過ごしていないよ。

――音楽制作への影響はいかがでしたか?

ロティー: 前回のロックダウンではライブの日程や会場への影響が大きかった。今回のアルバム制作は時間がたっぷりできたのもあって、プレッシャーがそれほどない環境が良かった。

ロージー:今回のアルバムはそれぞれが自分で音楽を作っていて、みんなで集まって制作することは少なかったから、来年はみんなと一緒に作りたいな。

――来年は日本でもライブできるといいですね。

ロティー:本当そう思うよ。

――そのような状況のなか今回のアルバム『On All Fours』リリースの発表は2020年の嬉しいニュースでした。おめでとうございます!今作は前作と比べてアプローチやレコーディングなど何か変化はありましたか?

ロージー:ソングライティングに大きな変化があって、今作はみんなで協力して書いた歌詞になっているよ。デビューアルバムである前作よりも作詞にもたっぷり時間をかけることができたし、それぞれが異なる場所や環境で歌詞を書いていた。様々な作曲過程でお互いに協力して、各自が担当する楽器を取り換えたりして、パターンや演奏の幅が広がったのが大きく異なる点かな。

――「Jazz」では担当楽器を入れ替えるという実験的なアプローチをしていますが、この曲以前にもそのように演奏したことはあったのでしょうか?

ホリー:楽器を交換しあってジャムセッションをしていたの。私たちの演奏技術のレベルはみんな同じぐらいだから、特別技術があるわけではなくて。メロディーを聴いて、それをそれぞれが普段と違う楽器で演奏してみて、技術面を補い合うっていうやり方で試行錯誤しながら作り上げていった。

――それぞれのパートがまとまるまでにどれくらいの時間を要したのでしょうか?

エリー:割と早くできるようになったと思う。普段と違う楽器を弾くのがすごく楽しかったし、形になっていくにつれてどんどんエキサイトしてきた。音楽も良くなっていったし、みんな担当楽器からの息抜きが必要だったと思う。

ホリー:新しい楽器に慣れてきて試行錯誤しながら演奏を重ねていくうちに、すべてが1つにまとまる瞬間があったと個人的には感じた。

――次に試してみたい楽器や機材はありますか?

ロティー:のこぎりを弾いてみたい。赤ちゃんの泣き声みたいな音がするの(笑)。

――今作では何か新しい楽器を取り入れていますか?

ホリー:シンセが一番大きな要素だったと思う。私はパーカッションをたくさん使ったし、モジュラーシンセも今までと違う要素だった。ロッティ―のヴィオラとチャーリーのトランペットとか新しい楽器はいろいろ加わった。

――「Jazz」のボーカルでインスパイアされたというブルガリアの民族合唱団の音源も気になります。

ロティー:そうそう。テレビでブルガリアの合唱か何かを聴いて、詠唱の独特な音階や抑揚のある歌い方にインスパイアされた。パワフルな声がこの曲にぴったりだと思って使ったの。歌詞は必要なくて、それよりもメロディーを優先したんだ。

――前作に引き続きダン・キャリーがプロデュースを手掛けていますが、前作と今作でプロデュース面で変化した部分はありますか?

ロージー:前回とは全く違った体験になった。メンバーそれぞれ思うことは違うけど。前作はライブ感を大事にしたものだったから生々しさがあったけれど、今回は電子音楽の影響も濃く感じられると思う。まずはグリッドに合わせて組み立てて、後からサウンドをのせたことでやりやすくなった。私の場合は、一人でヘッドフォンをしてメトロノームやドラムトラックを聴きながらドラムパートを作った。そうすることでドラムパートの良さが最も引き出せるようにしたの。全ての曲をそういうふうにダンと演奏して進めていった。さらに、そのドラムパートに合わせてみんなとライブで演奏できるようにしたから、ファーストアルバムのような生々しさも出たし、流れがある感じにもなった。今回も曲順通りレコーディングしたよ。前回と同様ライブっぽい要素もあるけど、新しい音を積極的に取り入れたりしたのが今作の特徴。

――ダンとは距離的にも近くなりましたか?意見を言いやすくなったりしたとか。

ロティー:そう思う。ダンはざっくばらんな性格で、相手の考えをすぐに理解してくれるんだ。こちらの話を聞いて意見を受け入れてくれるし、相手に積極的に関わって興味を持ってくれる。だから彼といるといつも居心地が良かったよ。お互いのことをよく理解している関係で作った今回のアルバムはさらなる成長が感じられたの。

――「Badi」や「P.T.S. Tea」が生まれたエリーのお母さんのガレージが気になります。いつから使用していますか?

エリー:ママが仕事へ、妹が学校に行っている日中にガレージで練習をしていて、ママたちが帰ってきたらみんなで一緒に夕食を食べて、家族っぽい感じで素敵だった。ちなみにガレージはすごく寒かった。

ロージー:「ここは誰も使っていないから、ここで練習すればいいわ」とエリーのママに言われて、ガレージで練習を始めたのがきっかけ。私とロティーが住んでいるところの近所だったの。エリーのママはもうガレージを手放したけれど、ガレージの前を通ると今でも懐かしくなるよ。

ロティー:この間誰かが中に入っていくのを見かけたよ。赤ちゃんと一緒に入っていった。

――ガレージ内の雰囲気はどんな感じでしたか?

ロージー:とにかく寒くてすごく窮屈。

ホリー:園芸用品や洗濯用品が置いてあったよね(笑)。

――Goat Girl の楽曲はこのガレージから生まれた作品が多いのでしょうか?

ロティー:曲のアイデアはたしかにガレージで生まれたけど、曲がまとまっていった実感はそこではなかったかな。あの場所はいろいろな実験的なことをするのにはぴったりの場所で、クレイジーにさせてくれる雰囲気があった。

ロージー:デモはガレージで録音したことがあるよね。

ホリー:「Sad Cowboy」や「The Crack」だよね。

――なるほど、思い出の場所ですね!ところで、アルバムの中では「Where Do We Go?」が一番好きとのことですが、その理由を教えてください。

ホリー:農場で一週間ずっと作曲セッションをしていた時にできた曲で、ある夜遅く、周りに誰もいなかったのもあってお酒を結構飲んでふざけながら演奏してた。この曲では私はドラムを叩いたの。

ロージー:私はスライドギターに挑戦した。「ここからどこへ行くの?(Where do we go from here?)」って大声で歌ったり。頭の中のイメージでは私たちみんなが年を取って(笑)、再結成ツアーみたいなのをやっていて。今思うとちょっとふざけてたから、感情的なコーラスになったね。みんなこの曲が好きで、演奏していて楽しい曲なの。

ホリー:そのあとどうやって曲が完成したかよく覚えてないや。

エリー:ダンの前でもう一回演奏したよ。

――アートワークについてお聞きします。前作のデザインは Miguel Casarrubios の既存の作品から選んだものとのことでした。今作はアーティストが変わり snailmxn (スネイルマン) と Toby & Evans-Jesra (トビー&エヴァンス・ジェスラ) によるものですが、今回のアートワークの制作プロセスはいかがでしたか?

ロティー:トビーはアルバムの作曲段階から私たちを見ていて、私が制作過程の途中で興奮したり、落ち込んだりといった様々な感情を彼はずっと見ていたの。摩耗させられる感情とは言いたくないけど、アルバムという作品に向けて私のエネルギーが注がれていた。彼は、アルバムに注がれたあらゆるエネルギーやその進化を感じ取ってくれた。今作のアートワークには彼がぴったりだってみんな確信したの。彼のドローイングスタイルが好き。彼は主にイラストレーターとして活動していて、普段は絵の具を使わないの。今作にあたって実験的な感じのペインティングを手がけてくれたんだ。

――それぞれのキャラクターが意味するメタファーやストーリーはあるのでしょうか?

ロティー:彼らはアルバム制作過程から関わってくれていたから曲をかなり聴き込んだ状況で作業してくれた。今回のアルバムの歌詞がかなり直感的なのものが多かったから、例えば「手」など、歌詞に繰り返し出てくる顕著なテーマをアートワークに盛り込んでくれた。イースターエッグみたいに隠れているイメージ要素がたくさんあるから、コアなファンは楽しめると思うよ。

――「They Bite On You」は資本主義が生み出した、国や大企業による搾取、そして知らない間にそのシステムに組み込まれている(寄生されている)人々について歌った曲とのことです。音楽産業も資本主義の影響を受けていて、従来型の市場がデジタル化により激変しています。資本主義社会における音楽ビジネスについて思うことがあればお聞かせください。

ロージー: その通り。

ロティー:資本主義とは、十分な資本を所有している者が、さらに資本を買うことができる仕組みだと思う。音楽業界もある意味その仕組みが基盤になっていて、富がないと始められない。レーベルを立ち上げるにも資本がいるし、何かしらの富か特権がないとできないと思う。そうでない場合は DIY 主義で、利益優先ではないレーベルになる。音楽業界の大手企業やレーベルも音楽に関与しているけれど、全く関係ないテクノロジーや携帯電話などの分野にも参入したり、高価なビルを建てたりべニューを所有したりしている。でも、そういうのは本物だとか誠実だとは思えない。そうやって生まれたものが商品として市場に出回り、お金が何かの力を持つことで本来の誠実さを奪うと思うの。多くのレーベルやお金稼ぎのためのビジネスは純粋な音楽ではなく資本の上に成り立っているからね。

ホリー:大手のレーベルや出版社って、見栄の良い銀行のようなものだよね。アーティストたちはレーベルから融資を受けるわけであって、お金をタダでもらっているわけではない。お金をタダでもらえるとは思っていないけど、基本的にレーベルの人たちという皮を被った銀行融資なのよ(笑)。

――サウス・ロンドンという地区全体において、音楽をとりまく状況における誠実さはまだあるのでしょうか?インディペンデントなべニューであるウィンドミルは変化していますか?

エリー:ウィンドミルにはまだ誠実さが残っているよ。資本主義で嫌いなのはスピードが速くて、文化を簡単に捨ててしまうところ。新しいものを買ってはすぐ捨てて。Spotify のようなプラットフォームは月額わずか7ポンド (約980円) 支払えば世界中のあらゆる音楽にアクセスできるけど、それが音楽の価値を下げている。だから嫌い。Primark (ヨーロッパのファストファッションブランド) もそう。値段が安い音楽はアーティストやトラックメイカーの価値を下げる。地球上の全ての人、全てのものに対して悪影響だよ。

ロージー:そのような選択肢が存在するのは悪いとは思わないけど、富がトップに滞ってしまうのが問題だと思う。誰もがあらゆる音楽にアクセスできるのはいいけれど、そのお金はアーティストたちに適正に払われなきゃいけない。CEOや億万長者は富を共有して、誰もが享受できるようになればいいのに。

――様々なインタビューを拝見しましたが、サウス・ロンドンやウィンドミルのエピソードのなかで「助け合い」「DIY」「コミュニティ」といったことを話していて、パンクの精神性を強く感じます。サウス・ロンドンではそのようなマインドは以前から自然発生的におこり根付いてきたものなのでしょうか?それとも昨今特に盛んになったと感じますか?

ロージー:昔から根付いていて、形を変えながら常に存在しているマインドだと思う。コミュニティなどのインディペンデントなビジネスは、コミュニティを作っても存続は今は難しくなってきている。パンデミック以降はそういったべニューやインディペンデントなお店も閉まっているし、コロナ禍前のような状態を維持するのは難しい。頑張って活動しても返ってくる報酬は少ないのが現実。

ホリー:ロージーが今言ったように、2020年以降ウィンドミルのような場所を気にかけて寄付を募る動きも出てきて、なんとか存続できるように努力している。こんな状況になっても政府は何もしてくれないってことが明白になったからね。 

――ところで、今回もラフ・トレードからのリリースということですが、ラフ・トレードとの思い出や最初の接点などを覚えていたら是非教えてください。

ロティー:ラフ・トレードは間違いなく私の人生において大きな役割を果たしているよ。レーベルはもちろん、ブリックレーンにあるラフ・トレード・ショップは初めて訪れたレコード屋だった。古着屋に行ってからラフ・トレード・ショップに立ち寄って。レコードを買う余裕がなかったから、店内の証明写真ブースで友達と写真を撮ったよ。それがラフ・トレードとの最初の思い出かな。

ホリー:私は地方に住んでいたから、電車でロンドンに行って大好きなラフ・トレード・ショップに行った。インストアライブにも行ったし、お店でそのバンドのレコードを探したりして楽しかったよ。

エリー:子どもの頃インストアライブに行ったよ。父親がよく連れて行ってくれたの。14~15歳になると親離れして、友達と行くようになった。ライブは夜7時ぐらいのスタートで早かったから。そこで観たCrystal Castlesのライブはクレイジーですごく良かった。

ロージー:私もレコード好きの父親がお店に連れて行ってくれて、それがラフ・トレードとの最初の思い出でレコードにハマったきっかけだった。あと「ラフ・トレードが私たちのライブを見に来たいらしい」って話になった時、知名度があるからすごく名誉なことだしエキサイティングだと感じたよ。ウエストロンドンにあるオフィスも素敵だよ。ウエストロンドンは変化が目まぐるしい場所だけどコミュニティ精神もまだ残っている地域だから、通りを歩いていると素敵なインディペンデント系のお店がいっぱいあるの。だからオフィスに行くのが楽しみなんだ。

エリー:ウエストロンドンのあのエリアは本当に素敵!ウエストロンドンは物価も高いし、家賃が高騰した地域になってしまったのも事実だけど、ラフ・トレードが体現する精神性がまだ残っている。ラフ・トレードのショップはもう何年もあそこにあるし、当初、ウエストロンドンではアフリカ系カリブ人のコミュニティと白人のコミュニティが一緒になって面白い音楽を作っていたの。コミュニティ重視の場所もまだあるし、ファンシーで高すぎるコーヒーを出す店ではなく素敵なお店も残っている。

――ラフ・トレード所属のアーティストで初めて買った作品は覚えていますか?

ホリー:The Smiths の作品を買った記憶があるよ。Warpaint も大好き。

ロージー: Girl BandをRadio6で聴いて最高だと思ってハマったのを覚えている。ラフ・トレードとの契約の話が来た時に「Girl Bandも所属しているあのラフ・トレード!」って興奮したよ。

ロティー:ミカチュー&ザ・シェイプス。『Jewellery』が特に好き。彼らとレーベルメイトになれて嬉しかった。

エリー:うーん…はっきり覚えていないけど、R&Bやヒップホップが好きだった自分がインディー音楽にハマったのはThe Strokesがきっかけで、自分にとって大事なバンドだよ。

――メンバーそれぞれ時代やジャンルに関係なく音楽を聴いている印象がありますが、コラボレーションしてみたいアーティストはいますか?故人でも存命のアーティストでも構いません。

ロージー:Rico Nasty。大好きなの。1stアルバムは結構ヘビーで、ラップを聴くと怒りやアグレッシブさを感じる。そういう部分が好きだから一緒に音楽を作ってみたいな。

ホリー:Blonde Redheadのカズ・マキノ。

ロティー:私も!!あとLittle Dragonのユキミ・ナガノともコラボしてみたい。

エリー:私もLittle Dragon。他には誰かいるかな…ごめん、今は思いつかないや。

ロティー:あとはLittle Simzも。

――新型コロナウイルスによる影響が今もなお世界的に続いていますが、新作リリースやオンライン配信のイベントもあり Goat Girl ファンにとっては希望が持てる新年の幕開けになります。2021年の抱負は何かありますか?

ロティー:化粧(笑)。アイシャドウとかもっと色々塗ったり。

ロティー:メイクアップのライフハック動画とかいいかもね。

ホリー:私はのんびり過ごす時間を増やしたいな。

――2020年はリリース準備だけでなく、選挙、BLM運動などもあって全然落ち着けなかったですよね…。

ホリー:今回のアルバムリリース後は落ち着きたいな。

エリー:「感謝していることリスト」を毎朝作ること。今朝は忘れたけど。イライラをハッピーに変えたい。

ロージー:強くなりたい!今年は私最高にかっこよくなるから!

ロティー:運転免許を取りたい。Goat Girl のツアー・マネージャーになってツアーバスを運転するから (笑)。

――前回の来日は2018年で Goat Girl にとって初めての来日ライブでしたよね。前回滞在時に果たせなかったことで、次回やってみたいことや興味があることはありますか?

ロージー:地方に行きたい。前回は東京と大阪しか行かなかったから、村とかそういった場所をもっと旅したいな。

ロティー:前回は5日間くらいの滞在だったから、次は一か月くらい滞在したい。

エリー:ボスが南の方の島のサーフィンのコミュニティことを教えてくれたの。

ホリー:沖縄だっけ。

エリー:たしか沖縄だったと思う。すごく面白そうだからもっと詳しくボスに聞いてみるね。

――エリーはサーフィンするんですか?

エリー: 今はそんなにしていないけど、昔やってたの。

ホリー:名前は分からないけれどアートの島があるみたいで行ってみたいな。

――直島でしょうか?

ホリー:そうそう。

ロティー:何?!教えて!

ホリー:アートの島があって、彫刻とかが展示してあるの。

――島全体がアートになっている場所で、美術館とホテルが一緒になった施設もあったりするんです。

ホリー:たしか水玉をモチーフに描くアーティストの作品もあるよね。

――草間彌生ですね。

ロージー:あと、日本は美味しい料理がたくさんあるから次はいろいろ食べてみたいな。

ロティー:お刺身を食べたい。

――ところで前回の来日時、ホリーはまだメンバーに加入していませんでしたが、今まで日本に来たことはありますか?

ホリー:3回くらいかな。ロンドンに住んでいる日本人の友達が多くて、クリスマスに彼らが日本に帰国する時にタイミングを合わせて私も日本に行って、案内してもらったことがあるよ。

ロージー:日本は本当にお気に入りの場所なの。