interview :
BBHF (尾崎雄貴) 新作EP『Mirror Mirror』ショート・インタビュー

7/1 に約1年ぶりの新作EP『Mirror Mirror』をサプライズリリースし、バンド名も新たに BBHF として新たなスタートを切ったバンドのショートインタビューをお届け。今作はフロントマン尾崎雄貴の明確なビジョンを元に制作が行われ、タイトル “Mirror Mirror” が示す通り、電源を切った状態のスマホ画面から “黒い鏡” というイメージに着想を得てデジタル・コミュニケーションについて描かれている。海外のトレンドとも同時進行なサウンドはバンドのポテンシャルの高さを示しており、同じタイミングで制作された次のEPにも期待が高まる。既に公開になったいくつかのインタビューでも語っているように、ある意味自由になったバンドが放つ『Mirror Mirror』について、フロントマンの尾崎雄貴にメールインタビューを行った。

ーー1stアルバム『Moon Boots』から約1年ぶりとなるリリースですが、この1年間はバンドにとってまた尾崎さんにとってどのような時間でしたか?

 レーベルと事務所の移籍などもあり、音楽はもちろん、それ以外のことでも忙しくしていました。合間にバンドでスタジオに入ってアルバムを書いたり、映像制作を学んだりもしていました。デリケートな期間で、どうしても良いニュースや大きな活動を見せることができていなかったので、うずうずしていた1年間でした!

ーー今作は尾崎さんの明確なビジョン/コンセプトの元制作されたとのことですが、EP『Mirror Mirror』の制作背景について教えて下さい。

 前作『Moon Boots』のツアーを周り終えた後、突如音楽を書くエネルギーがたくさん生まれたので、次の作品は2枚組にしようと決めていました。2つの異なる、もしくは対になるコンセプトを1つのバンドで進めることで、『快楽の園』みたいに、より巨大な絵を描けるのではと考え、今作『Mirror Mirror』と、もう一枚のEPを同時に制作していました。Mirror Mirror という言葉は、画面OFF状態のスマホやPCが、黒い鏡のようだなと感じた時に思い浮かんだフレーズで、現代を生きるほぼすべての人々が、同じ”黒い鏡”を見ているということに、はっとしたというか、インスピレーションを受け、その感覚からこのEPがスタートしました。

ーーレコーディングのエピソードがあれば教えて下さい。

すべてのトラックのレコーディングを自宅のガレージスタジオで行い、ミックスからマスタリングもそこで行いました。レコーディングとミックスを自分たちだけで完結すること自体、Galileo Galilei でのアルバム『portal』以来なのですが、マスタリングまで手掛けたのは初めての試みでした。

ーー海外のトレンド的なサウンドも伺えますが、制作にあたりインスピレーションを受けたアーティストや作品はありますか?

 今回、別の音楽作品からインスピレーションを受けたというよりは、頭の中に広がる映像イメージやその日の気持ちを、演奏、サンプリング、そして歌でどうにか形にするということを熱心にやっていたら、このサウンドになりました。2つの対になる作品を同時に制作しているという状況だったので、こちらは肉体的にはせず、どこか虚無感のある空洞の音楽を作ろう、と考えていました。

ーー日本のバンドでいち早く The 1975 などを手がけるプロデューサー Mike Crossey をミックスに迎えるなど、BBHF の1stアルバムでは POP ETC のクリストファー・チュウをプロデューサーに迎えています。また Bombay Bicycle Club のジャック・ステッドマン、海外のバンドマンやエンジニアなどとも交流があると思いますが、彼らと交流していて日本と海外で違った点や学んだ事はありますか?

 基本的に僕たちが関わらせてもらった海外のミュージシャンは、音楽が大好きで、研究熱心で、日々いったいどうすれば良い音楽が自分自身から生まれてくるのかを必死にキャッチしようとしている人たちで、彼らと接する時間は、楽しくて刺激的なのはもちろん、僕は音楽をやっているんだ!ということに、勇気とエネルギーを貰えることが多かったです。向こうにその気がない場合でも、僕たちはほんとうに沢山のことを学ばせてもらっています。

ーー今回EPを全てセルフプロデュースで行ったのは何故でしょう?尾崎さんはこれまで積極的に海外の一線で活躍するエンジニアにコンタクトを取るなど仕事をしています。スタジオワークもかなり熱心に研修しており、そういったこれまで学んできたノウハウが見事に昇華されているように感じました。

 今作はパーソナリティを表現することが大事だったのと、やはりセルフプロデュースが一番リラックできる環境だったからです。商業スタジオでのレコーディングを、エンジニアをつけず、自分達だけで進められる程度の知識と技術は、アルバムを書きながら試行錯誤することで、身につけてこれたと思います。自分達の感じる良いサウンドを実現したい一心でやってきたことなので、必死でした。まだまだ試してみたいこと、知りたいことが沢山あるので、楽しくて仕方がないです!

ーーGalileo Galilei の頃より邦楽と洋楽の架け橋的なバンドだと認識しており、日本語で洋楽の今の音を反映したサウンドを更新し続けていると思うのですが、何か意識していることはありますか?

 英語を上手に歌えないので、どんなに日本国外の音楽に影響を受けたり感動しても、やはり日本語で歌います。英語で歌う練習はしていますが、まだまだ人前で歌えるものではありません笑 これは、僕自身がぎこちない英語、節回しで歌う日本人ミュージシャンを苦手と感じているというのがあります。僕は、自分がいちばん使いこなせて、綺麗に発音できる言語で歌を歌いたいです。

ーーOuchi Daisuki Club という YouTube チャンネルでは、The 1975、The Cure、Bombay Bicycle Club、The Drums (BBHF としては The xx、Sade のカバーを公開している) などを日本語でカバーしていますが、これも尾崎さんの選曲でしょうか?

 基本的に僕が選曲していますが、メンバーみんな好きな音楽が限りなく近いので、バンドで選んでいると言ってもよいとおもいます!

ーー尾崎さんは今どんな音楽を聞いていますか?注目しているアーティストなどもいれば教えて下さい。

 最近カセットテープにハマっていて、カセットテープにお気に入りのニックドレイクの曲を録音して聴いています。

ーーBBHF が次に見つめる方向性や、ビジョンがあれば教えて下さい。

 まずはライブを沢山やりたいです!それからアルバムを作って、なるべく多くの人に楽しんでもらいたいです。

BBHF ONE MAN TOUR “Mirror Mirror”

9月14日(土)札幌cube garden
OPEN 18:00 / START 18:30

9月21日(土)梅田TRAD
OPEN 17:45 / START 18:30

9月27日(金)マイナビBLITZ赤坂
OPEN 18:15 / START 19:00
ALL STANDING 前売り4000円(D代別)

オフィシャルHP先行
7月1日(月)12:00~7月10日(水)23:59
http://birdbearhareandfish.com/