Anna Calvi が Perfume Genius をフィーチャーしたカバーシングル「I See A Darkness」をリリース!

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ロンドンのシンガーソングライター Anna Calvi (アンナ・カルヴィ)、Perfume Genius をフィーチャーしたカバーシングル「I See A Darkness」を Domino からリリース!Anna Calvi が帰還を告げた。彼女が選んだのは、Bonnie “Prince” Billy の名曲「I See A Darkness」のカバー。Perfume Genius とのデュエットで歌い上げるその新バージョンは、恋愛を超えた親密さ――友情の中にある静かで深い愛――を描いた、幽玄で胸を打つ作品だ。カルヴィはこう語る。

多くの曲はロマンティック・ラブについて歌っているけれど、私は “選んだ家族” のロマンスや、異性愛的な理想に縛られない深いつながりを強調したかった。この曲は親密さへの渇望について、とても力強く語っているの。私は他人の曲の中に身を置くのが好き。誰かの言葉を歌うと、なぜか自分自身に少し近づける気がするの。自分では言葉にできないものを、その曲が表現してくれているから。

アレクサンダー・ブラウンが監督を務めたミュージックビデオは、夜の街での友人同士の親密な時間を映し出す。二人の間に流れる一瞬の情景が繰り返し記憶され、女性二人が、他者の干渉を許さず自由で幸福な夜を過ごすことのささやかな反抗と美しさを描いている。今回のリリースは、2022年に放送されたBBCドラマ『ピーキー・ブラインダーズ』シーズン5・6のスコアを手がけて以来、カルヴィの初の新作音源となる。彼女の手による劇伴は2024年初頭に正式リリースされ、高い評価を得た。

さらに最近カルヴィは、自身の Substack「Carving Silver In Strange Weather」を開設。未発表の楽曲やインストゥルメンタル、ライブ音源(発表済み・未発表含む)、プレイリストに加え、創作への執着や芸術観を綴ったエッセイを公開している。第1章「The Guitar – Depravity and The Divine(ギター──堕落と神聖)」はすでに完結しており、今後の章も順次公開予定だ。

また、デヴィッド・リンチへのトリビュート・コンサート(サウスバンク・センター)への出演後には、ロンドンの EartH Theatre での親密な単独公演を発表。自身のカタログから珍しい楽曲を披露する特別な夜となる予定で、チケットはすでに完売。特別ゲストも登場するという。

これまでに3枚のアルバムを発表し、いずれも激動とドラマを描いた “闇の中のエッセイ” として高い評価を受けてきたカルヴィは、マーキュリー賞に3度ノミネート、BRITアワード候補にも挙げられた。アイデンティティや情熱を恐れず探求し続けるアーティストとして、その地位を確立している。そして「I See A Darkness」と今後の新作を通して、アンナ・カルヴィはさらに深く――人間の本質へと切り込んでいく。

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