ロンドンのポストパンク・バンド Dry Cleaning、待望のニューアルバム『Secret Love』を来年 1/9 リリース!

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ロンドンのポストパンク・バンド Dry Cleaning、待望のニューアルバム『Secret Love』を来年 1/9 リリース!

ロンドンのポストパンク・バンド Dry Cleaning、待望のニューアルバム『Secret Love』を来年 4AD から 1/9 リリース!先行シングル「Hit My Head All Day」のミュージックビデオを公開しました。本作『Secret Love』は、Dry Cleaning を形作った深い友情の最も洗練された表現です。フローレンス・ショー(Vo)、トム・ダウズ(Gt)、ニック・バクストン(Dr)、ルイス・メイナード(Ba)の4人が、ロンドン南部を拠点にロックのアヴァンギャルドの地平に立ち、80年代初頭アメリカのパンク/ハードコアに漂うレーガン時代的な被害妄想を、キース・リチャーズの乾いたストラット感、ストーナー・ロック、ディストピア的退廃、遊び心あるノーウェイヴ、そして牧歌的なフィンガーピッキングと融合させています。

先行シングル「Hit My Head All Day」のMV公開!

フローレンスの朗読のようなヴォーカルは、バンドメイトの音世界に緻密に呼応しつつ、ローリー・アンダーソンから Life Without Buildings のスー・トンプキンスまで連なるスポークンワードの系譜に彼女自身を位置づけています。2022年の前作『Stumpwork』に続くこのアルバムは、ペッカムのリハーサル・スタジオで全員が同じ部屋に集まり、互いに演奏や歌詞をぶつけ合いながら作曲を進めたところから始まりました。

Dry Cleaning において音楽と歌詞は切り離せない創造的な一体物であり、『Secret Love』はシカゴのジェフ・トゥイーディのスタジオ「The Loft」での確認的なセッション、ダブリンの Sonic Studios における Gilla Band のアラン・ダガンやダニエル・フォックスとの爆発的なセッションを経て、それぞれの空間特有の響きを取り込みながら進化しました。最終的にフランス・ロワール渓谷の Black Box スタジオでケイト・ル・ボンと共に仕上げられています。彼女は Deerhunter、Devendra Banhart、Wilco、Horsegirl などのアルバムを手がけてきた気鋭のソロアーティストでもあり、その率直で前向きな姿勢が決め手となりました。「彼らの間に流れる生命力や活力を目の当たりにして、これはとても独自な表現だと感じた」とケイトは語ります。

『Secret Love』の中心テーマは「信頼」です。その象徴がアルバム冒頭を飾るキャッチーな「Hit My Head All Day」。息づかいのようなシンセと高揚感あるギターが推進力となり、フローレンス特有の不条理さと繊細さを兼ね備えた語り口が響きます。彼女は語ります。

この曲は心身の操作について。元々は極右によるSNS上の偽情報操作に触発されました。人の行動をコントロールしようとする権力者は存在します。買わせたいもの、投票させたい方向。私は人の意図を読み取るのが苦手で、誰を信じるべきか日常でも迷う。親しげに見えるけれど邪悪な他人の影響下に陥るのは簡単なのです。

この曲は遊び心を持って作られ、ある段階ではヴォーカルの代わりにハーモニカが入っていたこともありました。デモ制作時には、Sly and the Family Stone の『There’s a Riot Goin’ On』から大きな影響を受けています。

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