ロンドンのアヴァンギャルドな7人組バンド The Orchestra (For Now)、新作EP『Plan 76』を 10/31 リリース!

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ロンドン発、アヴァンギャルドな7人組アートロック・バンド The Orchestra (For Now) が、新作EP『Plan 76』を 10/31 リリース!先行シングル「Hattrick」のミュージックビデオを公開しました。The Orchestra (For Now) は、バイオリンとチェロを抱えた弦入りアートロック編成。2024年の Green Man Rising を制し、フェスのメイン・オープナーを務めて注目を集めた新鋭です。同時代の Windmill シーンを代表する Black Country, New Road 周辺と比較されつつも、前景化で独自のサウンドを鳴らしています。新作『Plan 76』はその路線を一段引き締め、フロアで機能する瞬間を増やした印象です。

『Plan 76』で The Orchestra (For Now) は、彼ら自身が “ロンドン・プログ(London prog)” と呼ぶマキシマリストなアプローチをさらに発展させている。アヴァンギャルドなロックの演出、精緻なクラシカルの掛け合い、牧歌的なバロック・インディ、ポスト・ハードコア的ダイナミクス、ジャズの色合いを帯びたフリーキーな爆発――そのあいだにあるあらゆる要素を組み合わせた本作は、緊張と解放の達人芸だ。デビュー作をブレイクへ導いた要素は健在で、曲構成は予測不能でありながら確かなフックに満ち、周囲の世界やポップカルチャーへのとぼけた参照も散りばめられている。ただし今回はすべてが一段と洗練され、根底にある繊細さが、大きな野心に裏打ちされた音楽的自信という外套で包まれている。

リード曲「Hattrick」は、その進化を完璧に体現する。彩度とコントラストは引き上げられ、暗がりの部分はより強調され、広がったカラーパレットは一層鮮やかに。迷宮のようなアレンジがうねり、シャーマニックな声の力, シネマティックなストリングス, 推進力のあるリズム隊, 抑制なきギターへと弾け飛び、やがて燃え尽きて沈思黙考するようなヴァースへと身を引く。バンドは本EPについてこう語る。

『Plan 76』は、僕らが最初に語りたかった物語を完結させる作品です。前作のテーマを引き継ぎつつ、そこで築いたものを別の世界や状況に置き直す試みでもあります。演奏面では僕たちなりにより野心的です。といっても、信じられないほど複雑なパートを弾くという意味ではなく、複雑化ではなく研ぎ澄ますことを目指しました。僕らには不自然なことですが、楽器編成をぐっと剥ぎ取った “さらけ出した瞬間” もあります。このEPは、次に来るものの舞台を整える作品でもあるのです。

ここ2年でバンドは、多くの新人が夢見るような上昇カーブを描いてきた。Green Man Festival のメインステージに立ち、End Of The Road Festival にも出演、正式なシングルを出す前からいくつものソールドアウトのワンマン公演を重ねてきたのだ。ロンドンのライブサーキットでサウンドを磨き上げ、今年ついに待望のデビューEP『Plan 75』をリリース。批評家と信徒のようなファン層の双方に火を点けた。

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