AFI、12枚目のアルバム『Silver Bleeds the Black Sun...』を 10/3 リリース!

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AFI、ニューアルバム『Silver Bleeds the Black Sun…』を Run For Cover Records から 10/3 リリース!先行シングル「Behind The Clock」のミュージックビデオを公開。結成から30年以上にわたり、常に変化と挑戦を続けてきた AFI が、12枚目のスタジオアルバム『Silver Bleeds the Black Sun…』を発表した。これまでにハードコア、ダークパンク、オルタナロックと幅広い音楽性を追求してきたバンドだが、今回はポストパンクやデスロックといったルーツに立ち返りながらも、全く新たな領域に踏み込んでいる。

ギタリストのジェイド・ピュージェットがプロデュースとエンジニアリングを手がけた今作では、Echo & the Bunnymen や Bauhaus、Siouxsie and the Banshees といった80年代の暗黒ポップにインスパイアされたサウンドが全編を通じて展開。アコースティックギター、シンセ、うねるベースと重厚なドラムが交錯し、夢幻的かつ荘厳な世界観を築いている。オープニング曲「The Bird of Prey」からその方向性は明確で、フロントマンのデイヴィー・ハヴォックはバリトンからファルセット、囁き声まで自在に使い分けながら、神秘性と絶望が交錯する歌詞世界を描く。

リリックのテーマには、宗教批判や現代社会の虚無、アートと人生の関係性といった深淵なモチーフも織り込まれており、特に「Holy Visions」や「Behind The Clock」ではその傾向が色濃く表れている。一方で、「Voidward, I Bend Back」や「Marguerite」などでは、ピーター・フックばりのベースラインとポストパンクのダイナミズムが際立ち、過去作を思わせる一面も感じられる。

本作を通してAFIは、“何か新しいものを作る” という姿勢を貫いており、ノスタルジーに寄りかかることなく、今この瞬間に意味を持つ音楽を届けている。締めくくりの「Nooneunderground」では、彼らの全キャリアを集約したかのようなサウンドで幕を閉じ、AFI がなお進化し続けるバンドであることを改めて証明している。

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