モントリオールの電子音楽家 Tess Roby、セカンドアルバム『Ideas of Space』をリリース!

2022.02.11

Tess Roby

Photo by Hugo Bernier

カナダ・モントリオールの電子音楽家、Tess Roby (テス・ロビ) がセカンド・アルバム『Ideas of Space』を 4/22 リリース!先行シングルの表題曲「Ideas of Space」のミュージックビデオを公開しました。2018年に Italians Do It Better からデビューアルバム『Beacon』を発表、多彩且つ独特なシンセサイザーに、オペラのバックグラウンドを持つ崇高なヴォーカルを織り交ぜたサウンドが特徴的だ。新作について彼女は、「『Ideas of Space』は、新しい章の始まりを告げるものです」と Tess Roby は言います。

先行シングル「Ideas of Space」のMV公開!

この曲は、催眠術のようにしなやかで、音的にもある種のパワーと緊迫感を持っています。この曲を聴くと、広大な風景や登山、旅を想像します。2つの異なる声がお互いに語りかけています。1つは迷い、疑問を抱き、もう1つは道を導く声です。私はこれらの声と、このアルバムを制作している間の私の旅を視覚的に表現したいと思いました。自分探し、苦難、冒険、そして最後には自信と強さの旅です。

収録曲「Up 2 Me」のMV公開!

アルバムには、コラボレーターとして Braids の Austin Tufts (ドラム/ドラム・プログラミング)、マルチ・インストゥルメンタリストの Joseph Shabason (木管楽器/ドラム/フィールド・レコーディング)、Ghostly International から作品をリリースしているOuri (チェロ)、そして実弟の Eliot Roby (ギター) 等が参加し、Tess Roby が描き出す音の風景に複雑なテクスチャを加え彩りを添えている。

収録曲「Path」のMV公開!

パーカッシヴなリズムに揺らめくシンセのレイヤーと Tess Roby のたおやかなヴォーカルが絡み合う「Century」で幕を開け、ドラムの上で浮遊感のあるギターとヴォーカルのタペストリーが印象的な「Eyes Like Babylon」を経て、ファースト・シングルにもなったタイトル・トラック「Ideas of Space」へ。うねるような躍動感のある催眠的なシンセとビートに迷い、問いかける声と、道しるべとなる声が交錯するある種のパワーと緊迫感を見せ、Tess Roby の新章を明確に始まりを感じさせる曲。

その後もドリーミーでアトモスフェリックなシンセと表情豊かなヴォーカルのレイヤーでそしてゲスト陣の演奏やアレンジをアクセントに、アンビエントとドリーム・ポップを融合させたような世界観を描き出し、リスナーをアーティストの内面へと引き込む。そこでは、心は部屋であり、身体は家。光と闇、重さと熱気、物理的なものと非物理的なものという二面性が、互いを行き来する。そして Tess Roby の歌詞は、夢、記憶、現実の間を漂い、彼女の声の豊かな親密さによって生命を吹き込まれる。シンセのループは、織り成すヴォーカル・パターンとともに上昇〜下降することで、ミニマルかつ複雑なサウンドスケープを違和感なく構築している。

勿論ファースト・アルバムの延長線上にあるサウンドであるが、前述したように格段にスケールアップしている。しかしそれは決して仰々しい訳ではなく、淡く重層的でありながらも音の立体感は絶妙なバランス感を保っている。8年以上のオペラの経験に裏打ちされたヴォーカルの技術と先見性を持ったエレクトロニック・ミュージックのスキル、そしてリズムへの探求も感じられ、アーティストとしての明確な進化が伺える美しい作品。

『Ideas of Space』ストリーミング

■リリース情報
Artist: Tess Roby
Title: Ideas of Space
Label: PLANCHA / SSURROUNDSS
Cat#: ARTPL-166
Format: CD / Digital
Release Date: 2022.04.22
Price(CD): 2,200 yen + 税
※日本独自CD化
※解説・歌詞・対訳付き予定

tracklist:
1. Century
2. Eyes Like Babylon
3. Ideas of Space
4. Path
5. Walls Surrounding Water
6. Euphoria in August
7. Up 2 Me
8. House/Home
9. Cloud Cover
10. Elegy Revisited

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