リリースしたいずれの作品も年間ベスト上位に選ばれ、セールスは常に全英チャートのトップ10にランクインと、名実共にイギリスを代表するシンガーソングライターとなったローラ・マーリング。弱冠18才でデビューし現在26才の彼女の新作『センパー・フェミナ』は、自身のレーベル More Alarming Records よりリリースされる。レコーディングは、プロデューサーにブレイク・ミルズ(アラバマ・シェイクスなど)を迎え、2015年後半にLAで行われた。ローラ・マーリング自身が初めて監督をつとめたミュージック・ヴィデオで、アルバムの1曲目に収録されている「Soothing」も公開された。このヴィデオは、彼女がアルバムを制作している間に見た夢にインスピレーションを得て制作された。 2ndシングル「ワイルド・ファイア」は、アルバム『センパー・フェミナ』とともに、女性という生物の奥深くを見つめようと豊かな詩的表現で紡がれたアルバムを代表する曲だ。この曲は彼女の“妖精”としての一面にスポットライトが当てられたものであり、ミュージシャンとして評価の高い彼女が如何に歳を重ねるごとに女性らしさを増していくか、などという事にはフォーカスしていない。このアルバム自体、コンセプトアルバムということではないが、前述した通りの表現がこのアルバム全体を通して貫かれている。 本作は、前作『ショート・ムーヴィー』(2015年)リリース後のツアー中に書かれた曲が中心となっている。鋭くフレッシュな彼女の視点で捉えた女性らしさというもの、また社会がどのようにセクシャリティーやジェンダーというものをみているのか、その問いかけをしている作品である。それに関して明確な答えをむやみに出そうとするものではなく、一人の人間としての学びや成長といった自己発見の旅を詩的に紡ぎ出した作品となっている。
tracklist: 1. Soothing 2. The Valley 3. Wild Fire 4. Don’t Pass Me By 5. Always This Way 6. Wild Once 7. Next Time 8. Nouel 9. Nothing Not Nearly
1990年生まれ、英ハンプシャー出身。弱冠18歳でデビュー・アルバム『Alas, I Cannot Swim』(2008年)をリリースして以来、ブリティッシュ・フォークをベースにしながら、オリジナルなスタイルを作品ごとに打ち出し、ブリット・アウォード、マーキュリー・ミュージック・アウォードの受賞あるいはノミネート、そしてジョニ・ミッチェルの再来 などと有力誌での高い評価を獲得してきた。またセールス面でも2ndアルバム以降はすべて全英チャートTOP 10入りするなど、名実共にイギリスを代表するシンガーソングライター。2011年、ブリット・アウォードを受賞。2016年、6枚目のニュー・アルバム『センパー・フェミナ』(SEMPER FEMINA)をリリース。
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