カナダ・トロント出身、現在NYブルックリンで活動している Warren Hildebrand によるソロ・プロジェクト、Foxes in Fiction 待望のニューアルバム「Ontario Gothic」を 9/17 リリース!心象風景が見事に音像化さた儚く美しい名作、ゲストには Owen Pallett をはじめ Rachel Levy、Caroline White、Sam Ray、Ansel Cohen、Beau Sorensen が参加。 Foxes in Fiction は15歳の時にサンプル・コラージュ・プロジェクトとして始動し、2010年に自身のレーベル Orchid Tapes よりデジタル・リリースしたEP、『Alberto』でデビュー。そして同年ファースト・アルバムは『Swung From the Branches』を発表。これは当初は自身のサイトでフリー・ダウンロード公開していたが、その後 Ghostly International 所属の Jakub Alexander が運営する名門デジタル・レーベル Moodgadget からリリースされた。Deerhunter のBradford Cox によるプロジェクト、Atlas Sound の影響も感じさせる幽玄的なアンビエント〜ドリーム・ポップで、当時のムーヴメントであったチルウェイヴ、さらにはシューゲイザーにも共振し、各所から高い評価を得た。 彼の弟は2008年に16歳の若さで突然この世を去った。その死の悲劇と喪失感に向き合いながら徐々に立ち直って行く5年間の過程が反映された作品がこの「Ontario Gothic」である。2011年秋から2014年春にかけてトロントとニューヨークで録音された。もちろんこれまでの延長線上のアンビエント〜ドリーム・ポップ・テイストの作品であるが、女性ヴォーカルが多数フィーチャーされており、ストリングスに Owen Pallett がフィーチャーされるなど、サウンドのスケールはぐっと増している。プロダクションもアトモスフェリックながらより立体感を帯び、メランコリックなムードと壮大な臨場感が印象的だ。 シンプルなビートの上を浮遊感に満ちたキーボードやギター、サンプリングなどのレイヤーが揺らぎながら重なり、リヴァービーなヴォーカルが溶け込んでいくサウンドは、聴き手を緩やかに引き込む。Owen Pallett のストリングス・アレンジも実に巧みで、随所でドラマティックなムードを拡張される重要なアクセントになっている。
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