知る人ぞ知る黄昏の名作 Lori Scacco のソロ作「Circles」がリリース10周年で遂に待望のCD再発が決定!

2014.11.12

知る人ぞ知る黄昏の名作がリリース10周年で遂に待望のCD再発。2004年に PREFUSE 73 こと Guillermo Scott Herren 主宰のレーベル Eastern Developments からリリースされていた Lori Scacco のソロ作品。必要最小限のアコースティックな音色とナチュラルな残響の音の行間から麗しく芳醇なアトモスフィアが漂う美しく静謐でタイムレスな名作。

“my favorite female instrumentalist” – John Hughes (HEFTY)

Lori Scacco はかつて Too Pure から作品をリリースしていたシューゲイザー/ドリーム・ポップ系バンド、Seely のピアニスト/ギタリストをつとめ、現在は Savath y Savalas のメンバーである Eva Puyuelo Muns とのデュオ、Storms として、さらには Helado Negro のライヴ時のバンド・メンバーとしても活動している女性アーティストである。本作『Circles』はLoriの唯一のソロ作品であり、2004年に Guillermo Scott Herren 主宰の Eastern Developments からリリースされていた。

全ての楽曲の作曲、プロデュース、そして演奏のほとんどを自らが手掛けている。アコースティック・ギターやピアノ、エレピなどのシンプルな音色がナチュラ ルな残響に彩られながら浮遊し、随所にフィーチャーされたTim Delaney のアップライト・ベースが寄り添い、哀愁に満ちた物悲しくも温かみのあるサウンドが生成され、聴き手を優しく包み込む。必要最小限のアコー スティック・サウンドで構築され、極めて静謐であるが、曲構成やアクセントが絶妙であり、聴き飽きることはなく、むしろぐいぐいと引き込まれる。全編インストゥルメンタルで、当時のチェンバー音響〜ポストロック〜エレクトロ・アコースティックに共振する部分を感じさせるが、今日におけるポスト・クラシカルなどに通ずるテイストもある。

今日においても一部では傑作として高い評価を受けているタイムレスな名作で、リリースから10周年のタイミングで 12/17 リイシューされる、この機会に是非多くの方の耳に届いて欲しい。

Circles
Circles

posted with amazlet at 14.11.12
Lori Scacco
Plancha (2014-12-17)
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