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    福岡を拠点に活動する男女4人組バンド Hearsays デビューミニアルバム「In Our Time」を 7/23 リリースが決定!昨年カセットテープとしてリリースされ、発売2週間でSOLD OUTとなった “A Little Bird Told Me” に新曲を収録した全7曲のミニアルバム。アルバムのミックスは熊本のロック・バンド talk のフロントマン Kensei Ogata が手掛けている。indienative 独占のインタビューも公開されました。


    まず、Hearsays を結成したきっかけを教えて頂きたいのですが?

    ZEBRA(以下Z): えっと、そもそも、九州大学の軽音サークルに入ってて、好きなバンドのコピーするという目的で集まった4人です。

    どういった音楽をやっていたんですか?

    Z: 最初は Pixies と The Breeders、The Strokes をコピーしてサークルの定期ライブで演奏してました。組んで2年くらいはコピーしかしてなかったですね。

    オリジナルを始めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

    Z: 周りの同学年のバンドがオリジナルを作ってライブハウスで演奏してて、それに触発されたのは強いです。あとは、先輩にasoboysというバンドがいるんですけど、彼らの演奏とかも見てて、それで自分たちも曲を作ってみようと思い始めました。

    音楽性もコピーしてたような海外のバンドからの影響が強いようですが、特に意識してるバンドなどありますか?

    Z: なんだろう?

    TAITO(以下T): 最初は The Breeders とかじゃない?

    Z: 確かにもろにブリーダーズだね(笑)、「When I’m Wrong(一曲目)」とか。

    T: あとBest Coastとか?

    Z: う〜ん、Best Coastはそんなに影響は受けてないな〜(笑)。例えば「Missing」とかはModest Mouseにハマってた時に出来た曲だし。

    やはりバックグラウンドにはUSインディーが強くある訳ですね?

    Z: ですね、特に90年代。 そもそも、大学に入って先輩に教えてもらったんですけど、それまではストロークスとかアークティック・モンキーズとか、有名所ばかり聴いてましたね。

    なるほど。例えば九州の音楽シーンにも触れたいんですけど、割とUS系のシーンが盛んなんですか?

    Z: う〜ん、多分、ほんと周りで言えば asoboys くらいかな〜?

    では、孤立しているイメージなんですかね?

    Z: 孤立という訳ではないけど、そもそも英語で歌うバンドが少ないのかも?

    では、九州で好きなバンドは何ですか?

    Z: 最初見て衝撃受けたのは百蚊、マクマナマン。私たちが今まで聞いてたのと全然違って、もっとアングラというか。

    例えば東京とか関西だと、同じ音楽性のバンドが同じイベントに出ると言ったケースが多いようですが、福岡だと割とバラエティに富んだイベントが多いんですかね?横の繋がりが深いというか。

    T: ですね、自分たちのような音楽も色んな人達に聞いてもらえるので、それは良いのかなと。Dead Funny のイベントだと音楽性の近いバンドですけど。

    Z: そう、同じ感じだと Dead Funny のイベントだけかも。普段のイベントだと、ポスト・パンク系のバンドが多いのに対し、私たちの音楽は緩いので、どちらかというと浮いちゃうんですけど。

    そんな中で受け入れられてるってのはなんでだと思います?(笑)

    Z: 逆に癒しなのかな(笑)。私たちの時に休憩してもらえればというか。

    一同: (笑)

    なるほど、バンドの方に話を戻すと、今の編成に落ち着いた軌跡みたいなのを。

    Z: 前は、同じサークルで組んでたメンバーだったんですけど、ドラムの子が就職で東京に行っちゃって。それでドラムどうしようかなと思ってたんですよ。女の子が良かったからなかなか見つからなくて…。それで、よくライブさせてもらってる UTERO の店長さんに相談したら「ウチのPAの子ドラム出来るよ」って教えてもらって、直ぐアポりました(笑)。

    地方のバンドって就職とかが邪魔しちゃって解散ってこと良くあると思うんですけど、そんな中活動続けれてるのは凄く良いことですよね。

    Z: 確かにそれが理由で解散するバンドは多いですね。

    で、今回ミニアルバム『In Our Time』のリリースが決まりましたが、元々カセットで出してたんですよね?今回のリリースまでの流れを教えて頂きたいのですが。

    T: 元々、前のドラムの子が就職しちゃうから、その前に作品を残したいというのがきっかけでしたね。で、カセットという形でのリリースが一番シックリ来たし、あまり自分たちの周りにはそう言ったリリースをしているバンドがいなかったから凄く興味がありました。で、そのカセットが直にソールドしちゃって、もっと沢山の人に聞いてもらいたいなというのが、今回のリリースに繋がりましたね。

    曲作りについて。例えば「The Blind」は意外と複雑ですけどキャッチーですよね。こういった展開って、意外と同じシーンのバンドとは一線を画すポイントな気がするんですが。

    Z: あの曲は最初コードが出来て、それからメロディ、メインリフまでを作ってデモとして持って行ったんです。デモの時点では、フワフワしててすごくゆったりした曲だったんですけど、バンドで合わせてみたら違う雰囲気になっていきました。ミドルテンポの曲が多いので、展開を増やさないとつまらないかなと思ってて、あれこれやるんですけど、スキルが無いのでなかなか難しいですね(笑)。曲作りのペースも遅いんです。

    新曲「Before Too Long」は唯一ナナちゃんが叩いてるんですよね?あの曲は3拍子でまた違う雰囲気ですよね。

    Z: 曲作ってて気づいたら3拍子だったので、意識したわけではないです…(笑)

    NANA: 私にとって初めての曲作りだったので大変でしたけど(笑)。

    曲も意外と歪ませたくなるような所で、クリーンに落としたりとか、そんなパターンが多いですよね。

    Z: あー、それは Real Estate とかの影響かも。単純に前に出過ぎない曲が好きなので。

    ボーカルなどで影響受けてるのは何なんですか?

    Z: やっぱり The Breeders は一番好きです。メロディといいハモりといいツボです。キム・ディールみたいな声は出ないけど(笑)。あとは、結構意識してると言えば、Mazzy Star。Mazzy Star は大好き。

    確かに似てる(笑)。あとは、ミックスとかは熊本の Kensei Ogata さんですよね。どういう繋がりなんですか?

    Z: 初めて『Dead Funny Compilation Vol.1』に曲を提供した時に、その時は asoboys の園田君に頼んでたんですけど、マスタリングだけ緒方さんがしてくれて。

    MATAROU: 元々 asoboys、talk と仲良かったしね。

    Z: そうそう、それで喋る機会も多かったですし。頼むきっかけってのも、やっぱりtalkの音とかが凄い好きだったし、イメージも近いので。ほんとイメージ通りの音が返ってくるので、尊敬してます。

    今後の活動についてどうですか?

    Z: 県外でライブしたいです。何処でも良いです(笑)。あとは、フルアルバムですかね。10曲くらいで。そして、何といっても技術を上げないとですね。

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