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    "90年代と10年代を繋ぐ最後のミッシングリンク" 兄妹デュオ Family Basik 珠玉のポップス集デビューアルバム「A False Dawn And Posthumous Notoriety」を 11/12 リリース!誰にも知られることなく存在してきた、90年代と10年代を繋ぐ最後のミッシングリンク。あまりにも美しく胸をうつ、果てしなく続くベッドルームポップ!!Family Basik(ファミリーベイシック)は加藤遊、加藤りまによる兄妹デュオ。

    2007年の結成以前から既に膨大な数の作曲を続けており、ヴァン・ダイク・パークスやロバート・ワイアットなどの巨匠達の流れを汲みながらも、ハイラマズ、ステレオラブ、ジム・オルーク、シー・アンド・ケイク、ヨ・ラ・テンゴ、スフィアン・スティーヴンス、ネイサン・ミッシェルなどを彷彿とさせる珠玉のポップス集となった渾身のデビュー・フル・アルバムが遂に完成。

    ジャケット画に象徴されるように、誰も知らない孤島の灯台でひっそりと育まれて来たような切なく優しい楽曲群と、強い意志を感じさせる実験的なアレンジと絶妙なコーラス・ワーク。作曲・録音・ミックスは加藤遊が担当、マスタリングは Chihei Hatakeyama!ジャケット・デザインは、ASUNA が担当!まさに受難の時代に彗星のように表れた救世主のように飛び抜けた才能のデビューです。

    ーーまずは Family Basik (ファミリー・ベイシック) というバンド名の由来は?結成のきっかけについても教えてください。

    加藤 遊:バンド名を曲名からとるパターンがあるので、そんな感じでゲームからとろうかと思ってそれで候補を挙げて妹と相談して決めました。ホーガンズ・アレイは銃を撃つゲームだから嫌だということで妹が却下したり、ナッツ&ミルクはすでにそういうバンドがいて驚いたりとか色々あって最終的に家族でやってるからファミリー・ベーシックがいいかということになりました。ファミリー・ベーシック(任天堂のゲームハード)が特殊な存在というのもいいかなというのもあって。任天堂から訴えられる事は無いと思うんですけど、自分が気になったバンドとかを検索した時にすぐに試聴に辿り着きたいタイプなのでスペルだけ変えました(日本語表記もファミリー・ベイシックに変更)。

    加藤 りま:ストロオズ解散後はまったくライブをやっていなかったんですが、2007年に父のライブの対バンの人が急に出れなくなったということでソロでライブの誘いを受けて、久々にやりたいと思った時に1人では心細いので兄にサポートを頼んでバンド名義でやることにしました。ファミリー・ベイシックとしてのライブはその1回だけでしたが、せっかくなので作った曲をmyspaceにアップしようということになり数曲録音したのが始まりです。

    加藤 遊:それ以降はaotoaoレーベルの『UMU REMIX』と『CASIOTONE COMPILATION 5』というコンピレーションアルバムに一曲ずつ参加させてもらった以外は二人では活動してないですね。

    ーーアルバムタイトル『A False Dawn And Posthumous Notoriety』は直訳すると "偽の夜明けと死後の悪評" となりますが、どういう経緯や狙いでこのタイトルになったのでしょうか?

    加藤 遊:A false dawnは良いことありそうな予感だけで実際には何もないという意味もあって、ファーストアルバムにピッタリだと思いました。それだけだとよくあるタイトルなのでそこに死後の悪評と付け足して、ネガティブ過ぎて逆に面白くならないかなと思ったんですが、面白く無いかな。自分に対しての戒めの意味も込めています。

    ーー結成前から膨大な作曲数があるとのことですが、今回のアルバム収録曲の選定基準は?

    加藤 遊:1曲目The Last Fine Day Of My Lifeは入れたいなと思ったのでそれに合わせて全体のバランスをみて2人で相談しながら選びました。今回、10曲を録音するのに1年もかかったのでこのペースじゃ死ぬまでに全部録音できないなと思って焦ってます。

    ーー楽曲のアレンジについて、コードとメロディから始まり編曲していくのでしょうか、それとも最初の段階で最終的な編集/ポスト・プロダクションまで念頭においた作曲方法をとられているのでしょうか?

    加藤 遊:曲は大体、ギターを弾いていると勝手に出てくる感じですが、メロディが最初に浮かんでそれにコードをつけたり、フレーズが最初に浮かぶ時とかもあります。アレンジは録音しながら考えます。音楽をやっていて一番楽しい所ですね。

    ーーファミリー・ベイシックの楽曲全般に言える事ですが、アレンジは非常に凝っているのに、さらっと聴くとシンプルで押し付けがましくない。バランスがとても良いのですが、アレンジはどういったところに拘っているのでしょうか?

    加藤 遊:自分自身が音楽に対して刺激よりも心地よさを求める傾向が強くなってきているからだと思います。それでも、完全なイージーリスニングを作りたいと思うところまではいってなくて、歌詞もアレンジも多少破綻してる部分がある方が面白いと思っては作ってます。

    ーー例えば1曲目に関して言うと、冒頭のスネアが印象的です。メロディ、コードの美しさもさる事ながら、リズムが気持ちいいですね。アルバムを通してリズムやドラムに関して何か思い入れなどはありますか?

    加藤 遊:リズムはたまに変な拍子になったりしますが、大体は基本的なことしかしていないので次はもう少し色んなパーカッションとか入れたいなとは思っています。

    ーー3曲目の Prospectors In Wonderland のイントロのホーンの音色がとても素晴らしく、曲のいい基盤になっていますが、こういうアイディアはどこから来るのでしょう?

    加藤 遊:フレーズが浮かんだ時にこれはあの楽器で鳴らそうとかいうのはありますが、実際にやってみるといまいちで他の音色の方が良かったりすることも少なくないのでフレーズに合う音色をコツコツと探しながら作ってる感じです。

    ーー今回のアルバムの歌詞はファミリー・ベイシックのFacebookページで公開されていますが、歌詞の内容についてはどのように考えていますか?

    加藤 遊:歌詞は抽象的な方が好きですね。ビートルズとか曲は凄くポップなのに歌詞は皮肉だったりシュールだったりするのとかそういうのも好きです。ファミリー・ベイシックの歌詞も割とそういう感じが多いと思います。

    ーー日本人が英語詞で歌うことについてはどう考えていますか?

    加藤 遊:全部英語ということになると聴いてくれる人の幅は狭まるだろうし客観的に見たらメリットはなさそうですよね。それでも、そもそも売れるためにはどうすればいいかということを考えて音楽を作るタイプじゃないですし、どうしても英語の歌が好きなのと、曲と言葉の相性とかもあるので英語で歌ってます。どうせネイティブみたいには発音出来ないんだから適当な英語でいいだろという人と、ネイティブは無理でも最低限伝わる程度の英語は目指したい、という人に分かれると思うんですけど僕は後者ですね。

    曲作りはいつごろから始めましたか?これまでのバンド歴みたいなものがあれば教えてください。

    加藤 遊:16歳くらいの時に友達に誘われてバンドに入ったんですけど、そのバンドは割とすぐに解散になって、それでもバンドでお金を出し合って買ったMTRを貰えることになってそれから宅録をするようになりました。曲もそのくらいから作り始めました。

    ーー60年代末~70年代のロック/ポップス、90年代のローファイ/オルタナから、00年代のポストロック/エレクトロニカなどの大きな流れを俯瞰したうえでの現在形のインディー・ポップといった趣きがファミリー・ベイシックにはあると思うのですが、局所的にでも良いのでお二人の音楽的影響について聞かせてください。

    加藤 遊:僕はどうしても最初にビートルズが来ますね。母がビートルズを好きなので胎教からビートルズで僕が最初に好きになった曲もビートルズなので。10代の頃に一番衝撃を受けたのはマイブラのラブレスですね。あと、ステレオラブにも影響受けてると思います。10代の終わり頃はペイヴメントにすごいはまっていて、あとはダイナソー・ジュニアとかティーンエイジ・ファンクラブとかのギター・バンドばっかり聴いていた時期にエイフェックス・ツインを知って大好きになって、それからはワープ・レコーズ関連を中心に電子音楽をよく聴くようになりました。それまでは電子音楽はほとんど聴いてなかったのでエイフェックス・ツインの影響は大きいですね。

    加藤 りま:自分が高校生の時に音楽を作るようになったきっかけとしては、ベックなどのローファイな音楽、少年ナイフやボアダムスの海外での活躍、キム・ゴードンらが立ち上げたブランドのX-girl、当時10代だった写真家のヒロミックス、などが影響しているように思います。ビートルズは私も好きで、高校2年生の頃にはビートルズしか聴かない時期もありました。その後ジョニ・ミッチェルを知ってすごく好きになり、同じ頃に聴いたキンクスやビーチ・ボーイズも大好きになってよく聴いていました。新譜では兄の影響でハイ・ラマズ、ステレオラブ、シー・アンド・ケイク、フレーミング・リップス、ペイヴメントなどを聴いていました。2001年以降は自分が音楽をやめてしまったのもあり、2006年くらいまでほとんど音楽を聴かずに過ごしました。その後、自分が音楽を再開するかしないかの時期にヴァシュティ・バニヤンの『Just Another Diamond Day』を兄から借りて聴いて衝撃を受け、それから新旧問わず女性ミュージシャンの作品を多く聴くようになりました。

    ーービートルズといえば、ファミリー・ベイシックの切なさを醸し出す雰囲気が、ジョージ ・ハリスンの『All Things Must Pass』を想起させるのですが、メンバーそれぞれがソロ活動するビートルズのメンバーのように、お互いのソロ活動についてはどう思っていますか?

    加藤 遊:妹のライブを見てファミリー・ベイシックに興味を持ってくれた人も多いみたいだし、ファミリー・ベイシックのCDもライブ会場で売ってもらうのでこの調子で頑張って欲しいです。ファミリー・ベイシックを先に知った人には妹のソロも是非聴いて欲しいですね。

    加藤 りま:ソロというか子供の頃を思い返すと、スーパーファミコンのマリオペイントというアニメーションと音楽を作れるソフトで、兄が作ったアニメと音楽がすごく完成度が高くておどろいた記憶があります。それ以外にも兄の子供の頃の絵や工作など、すごく丁寧で緻密で完成度が高かったので、今の音楽制作につながっているのかなと思います。

    ーー遊さんはイギリスに住んでいたことがあるとのことですが、現地での音楽体験や生活がファミリー・ベイシックにも反映されていますか?

    加藤 遊:反映はされてるでしょうね。ロンドンに2年くらい住んでたんですけど、あの2年間が人生で一番頻繁にライブに行ってましたね。ステレオラブのライブに行った時にライブ後に敬愛するケヴィン・シールズを見つけたので話しかけてみたら気さくに対応してくれました。それで自分のデモテープを渡して、その日はそれで終わったんですけどそれからしばらくして、 J・マスシスのライブに行った時にまたケヴィン・シールズを見つけたので話しかけてみたら覚えていてくれて、その時は30分位喋ってたと思うんですけど僕の片言の英語にイラつくこともなく終始にこやかに接してくれてすごく優しい人でした。デモテープについての感想は無かったですけどまた何かできたら送ってよと言って、私書箱の住所を教えてくれました。 結局何も送ってないですけどあれは今でも良い思い出です。あとは、僕もそうだったんですけど音楽が好きでロンドンを選んだような日本人が多くて、そういう人達に色んな音楽を教えてもらったのは糧になってます。自分で音楽を作ってる人も多かったんですけど、その中の一人の曲の完成度に衝撃を受けた事があって、それが凄く刺激になったりもしました。ロンドンに住んでたのは随分昔の話ですけど、その人達とは今でもたまに一緒に音楽をやったりもしてます。

    ーー今後のライブやソロなどの活動の予定はありますか?

    加藤 遊:試聴の公開後にライブのお話をいくつか頂いたのでライブを出来るか考えてみたんですけど、ファミリー・ベイシックは2人でやっているので、ライブやるにはメンバーを集めるところから始めないといけないし、曲がライブで再現が難しいとか、僕の心の問題とか色々ありますけど、結局は僕と妹の住んでいる場所が東京と金沢ということで一緒に練習できないというのが致命的な問題で、ライブは現時点では無理、ということになりました。ライブやるにはどっちかが引っ越さないとだめですね。

    加藤 りま:私のほうはソロでの新作アルバム『faintly lit』が来年(2015年)の初頭にflauからリリースされる予定です。

    加藤 遊:僕も一人でやってる電子音楽をそのうちにバンドキャンプか何かで公開すると思います。

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